10月11日(土)の研究会の報告です。本日の研究会の参加者は2名でした。前回提出された、各自の「オリンピック」の名詞文について、話し合いを行いました。また、前回の提出者のうち1名が、前回提出した名詞文の内容を改めたものを、再度提出しました。それは、以下の通りです。
「オリンピック」というもの
形 卓越さ 競技形
型 一者さ 間欠型
4年に一度、特定の場所で開催される、全世界を対象とした各種競技大会。
どの競技においても、卓越した一者となるべく競われる。
「オリンピック」ということ
卓越した一者となるために開催される 全世界を対象とした各種競技大会。
「オリンピック」の名詞文
4年に一度開催される各種競技大会。開催地は同一とし、各種競技で頂点に立つ一者は、その卓越さによって賞賛される。
<話し合いの内容>
〇「オリンピック」というものの文章と「オリンピック」ということの文章の違いが分からない。
〇「~というもの」は、変わらない内容を表し、「~ということ」は、何のためにそれはあるかという理由とか原因を表す。
〇「~というもの」は、そのものの構造とか効能を表し、「~ということ」は、社会の中で、どのように流通しているかを表す。
〇「卓越さ}とは云うが、「一者さ」とは云わないと思う。「長い」ではなく「長さ」のように、形容詞ではなく「名詞」として言い表そうとすると難しい。
〇「大根」は食用であるというのが、「大根」の「こと」の内容である。
〇「数学オリンピック」とは云うが、選挙の一人区で当選しても「選挙オリンピック」で勝ったと云わないのはなぜか。
〇「オリンピック」が、普通名詞なのか抽象名詞なのかの区別は難しい。
次回(10/25)の題目は、「卵」で、次々回(11/8)の題目は、「ばら」です。
青山恒久