皆さま、こんにちは。青山です。12日の土曜の研究会の最初の30分用に、以下の読売新聞の「人生案内」を載せておくことにします。12日の土曜は、この「人生案内」の内容について話し合おうということではありません。特に話し合うことがなければ、つかって下さいということです。12日につかうことになったとすると、読むために、ある程度の時間が必要になってしまうからです。
家族だけで父の介護 限界
50代後半の主婦。80代の父を同居している80代の母と2人で介護していますが限界を感じます。母は何が何でも家族で面倒をみたいと言い張ります。私は長女で、妹は遠方にいます。
父は認知症に加え、体重が70キロ以上あり、体を動かすのもやっとです。最近は転ぶ回数も増えてきました。
先日は自宅で転んだ父を起こしてほしいと、外出していた私達夫婦に母から連絡がありました。近所の人に頼んでと言っても見せるのが嫌だと言うので、2時間かけて帰りました。
ここ数日は便をオムツにして布団などを汚すようになりました。せめて週1度でもデイサービスに行ってお風呂に入れてもらおうと母に提案しましたが、そんなに邪魔なら2人で死んだほうがましだと言われました。
私も仕事はしていませんが、四六時中、家にいるわけにもいきません。どうしたらよいですか。
回答(山口 恵以子 作家)
どうぞ、この回答をお母さまに読ませてください。
お母さまのお名前が分からないのでA子さんと呼ばせていただきます。A子さん、どうぞご主人に週何回か、デイサービスに行ってもらってください。日常生活にヘルパーさんを入れて、オムツ交換で布団が汚れないように、サポートしてもらってください。
介護に看護婦やヘルパーなどの専門職の手を借りることは、今の日本では恥でも何でもありません。むしろ十分なサービスを提供されて、ご主人も快適だし、あなたやご長女のご苦労も緩和されます。
介護殺人の話は聞いておられますね?多くが家族丸抱えで世話をして、専門家のサポートを受けなかった家庭で起きています。
ご長女は50代後半です。もうすぐ還暦です。日々若くなるわけではなく、日々老いていくのです。もうご主人の介護は、体力も気力も限界に近づいています。
どうか、もう若くないご長女にご主人の介護を丸投げしないでください。ヘルパーさんやデイサービスを利用して「介護の輪」にいれてあげてください。このまま家族だけの介護にこだわれば、お宅の家庭は崩壊する可能性があります。