皆様 9月28日(土)の研究会の報告です。参加者は、3名でした。
以下は、参加者3名それぞれが作成した名詞文です。
●犬というもの
四つ足で全身が毛に覆われており、大きさは小型から大型までの種類が存在する。尻尾を持っていて、感情を出すために鳴いたりうめいたり、恐怖を感じた際は吠えたりする。
●犬ということ
人間に懐きやすく、ペットとして人間と一緒に暮らしたり飼われたりされ、人間にやすらぎやいやしを与えてくれる。人間の何千倍の嗅覚の能力があり、行方不明者などの捜索に使われることがある。
「犬」というもの
形 嗅覚力 四足獣
型 従順さ 家畜
特に嗅覚に優れる四足獣。喘ぎ呼吸によって体温調節を行う。古くから、食用ではない家畜として人間に飼育されるようになった哺乳類である。
「犬」ということ
報酬によって飼い主の複雑な命令を実行できる。番犬、牧羊犬、盲導犬、ペット等として、人間の社会に位置を占めている。
「犬」の名詞文
嗅覚に優れ、家畜として飼育される四足獣。飼い主の複雑な命令を実行できることから、番犬、牧羊犬、盲導犬、ペット等として、人間の社会に一定の位置を占めている。
犬というもの
形 太さ 長方形
型 安定性 円筒型
円筒型のしっかりした胴体と四本脚で直立した姿勢をとる動物である。
表面の皮膚は長い毛または短い毛で覆われている。
耳は大きく立ち上がるか垂れている。
毛色や大きさは様々である。「犬ということ」
犬は動物である。
古代より人間のそばで
可愛がるため、または
狩猟や、人間の、労働など社会的活動の補助をするため、生活している。「犬の名詞文」
犬は円筒型のしっかりした胴体と四脚を持った動物である
古来より人間のそばで
可愛がられるため、または人間の活動の補助のため暮らしてきている。
以上が、参加者3名の名詞文です。
これらの名詞文について話し合いを行いました。問題となったのは、「形」と「型」です。「犬」をイメージするのは、誰でも出来るのですが、しかし、田原先生が我々に伝えようとなさった「形」と「型」としての「犬」は、誰もがイメージする「犬」と、もちろん繋がってはいるのだけれど、違うものなのではないかということです。世界中のどこであっても、普遍的に成り立つ「犬」の「形」と「型」とはどういうものなのかということ、ブルドッグと秋田犬は、見た目はかなり違うのに、なぜ共に「犬」といってなぜ不思議に思わないのか等々、話し合いは広がっていきました。
次回の名詞文の題目は「ぶどう」です。また、次々回の名詞文の題目は「うさぎ」としました。
次回のニューズレターの号数は、おってアップされる予定です。
青山恒久