谷川うさ子の「今日の一言」掲示板
この「谷川うさ子の今日の一言」と「掲示板」は、「ポルソナーレのカウンセリング・ゼミ」と、
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「Ayukoさん」よりのお尋ね「人との接触を嫌がる人」への対応策は「スキンシップが信頼関係をつくるのか?」にお答えいたします。(谷川うさ子さん。2月6日)
谷川うさ子
2016/02/06(土)11:26
修正時間切れ
「Ayukoさん」からは、ご質問のことをいただいています。
ご質問をありがとうございました。次のとおりにお答えいたします。
◎「Ayukoさん」のご質問
「認知症(痴呆症)の人とは信頼関係をつくることが大切だと思われる。だが、他者に対して拒絶的な態度をとる人がいる。その人は体や物に触られることを嫌がる。この場合、ブルガリア方式と合わせて、スキンシップが必要不可欠といえるのか?」
「知見によると、動物園とか水族館の飼育者は、動物に芸を憶えさせるには、信頼関係が大事だと言う。日頃からのスキンシップが不可欠であると言っている。」
◎谷川うさ子さんから「Ayukoさん」へお答えします。
一、「人間の脳」と動物園にいる「動物一般の脳」とは全く違うものであるということをご理解なさってください。
人間の脳を研究するにあたり、ノーベル賞を受賞した学者でも、動物の脳(ネズミなど)を実験対象にしています。記憶とか、アルツハイマー病の原因やしくみなどです。しかし、本質的に人間の脳と動物一般の脳とは、根本的に異なるものです。したがって、人間の脳を説明するにあたって、動物の脳(サルやチンパンジーでも)を例に出したり、説明の証拠にするのは誤りなのです。
二、人間の脳は、「左脳」(言語をつくる脳)と「右脳」(行動をつくる脳)の二つで成り立っています。
人間が「見る」「聞く」「手、足、指で触れる」ことは、全て「言語」(言葉と言語は違います)とつながっていて、しっかりむすびついています。したがって、人間の行動が異常である(病的である)という場合は、「言語」もしくは「言葉」の異常を意味しています。
三、動物一般の行動が「異常」というのは「食の相」か「性(生殖)の相」から外れる行動のことです。したがって、動物一般の異常行動とは「食の相」(食べること)か「性(生殖の相)」(繁殖すること)に一致していれば正常です。一致していなければ、そのまま死につながるので「異常」です。
動物が芸を憶えるのは「食の相」に見合っている場合に限ります。どんなに「人間と動物とが仲良さそうに見える」としても、それは「食の相」によって成り立っているものです。
したがって、「動物園の動物」は、餌(えさ)を与える人間がそこに、今、実在として存在しなければ「芸」の行動をおこなうことはありません。
証明のエピソードをご紹介します。
戦争中に、動物園の動物に餌(えさ)を与える余裕がなくなったということがありました。「ゾウの花子」という絵本にもなった話です。動物園の職員は、ゾウの花子に餌(えさ)を与えずに、餓死させることに決めました。餌(えさ)を与えられなかったゾウの花子は飢餓の中でどんどん衰弱してやせます。そして横になったまま動かなくなります。
飼育員が様子を見に行きます。まだ死んでいなかったゾウの花子は、芸を教える飼育員の姿を見るとヨロヨロと立ち上がり、教えられた芸を、衰弱した体でおこないます。いつまでも餌(えさ)をくれないので、飼育員が見えているかぎり芸をつづけて、それでも餌(えさ)をもらえないので、力が尽きて倒れてしまい、死んだ、という話です。
よく知られている子ども向けの話なので、Ayukoさんもよくご存知でしょう。スキンシップとか信頼関係というのは、人間と人間の関係のことです。
「Ayukoさん」がお聞きになった動物園や水族館の飼育員は、「信頼関係」や「スキンシップ」を、正しくは「食の相」の中の「オペラント条件づけ」(パブロフの条件反射と同じ条件づけです)を、「メタファー」として説明しているにすぎません。
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「Ayukoさん」からは、ご質問のことをいただいています。 ご質問をありがとうございました。次のとおりにお答えいたします。 ◎「Ayukoさん」のご質問 「認知症(痴呆症)の人とは信頼関係をつくることが大切だと思われる。だが、他者に対して拒絶的な態度をとる人がいる。その人は体や物に触られることを嫌がる。この場合、ブルガリア方式と合わせて、スキンシップが必要不可欠といえるのか?」 「知見によると、動物園とか水族館の飼育者は、動物に芸を憶えさせるには、信頼関係が大事だと言う。日頃からのスキンシップが不可欠であると言っている。」 ◎谷川うさ子さんから「Ayukoさん」へお答えします。 一、「人間の脳」と動物園にいる「動物一般の脳」とは全く違うものであるということをご理解なさってください。 人間の脳を研究するにあたり、ノーベル賞を受賞した学者でも、動物の脳(ネズミなど)を実験対象にしています。記憶とか、アルツハイマー病の原因やしくみなどです。しかし、本質的に人間の脳と動物一般の脳とは、根本的に異なるものです。したがって、人間の脳を説明するにあたって、動物の脳(サルやチンパンジーでも)を例に出したり、説明の証拠にするのは誤りなのです。 二、人間の脳は、「左脳」(言語をつくる脳)と「右脳」(行動をつくる脳)の二つで成り立っています。 人間が「見る」「聞く」「手、足、指で触れる」ことは、全て「言語」(言葉と言語は違います)とつながっていて、しっかりむすびついています。したがって、人間の行動が異常である(病的である)という場合は、「言語」もしくは「言葉」の異常を意味しています。 三、動物一般の行動が「異常」というのは「食の相」か「性(生殖)の相」から外れる行動のことです。したがって、動物一般の異常行動とは「食の相」(食べること)か「性(生殖の相)」(繁殖すること)に一致していれば正常です。一致していなければ、そのまま死につながるので「異常」です。 動物が芸を憶えるのは「食の相」に見合っている場合に限ります。どんなに「人間と動物とが仲良さそうに見える」としても、それは「食の相」によって成り立っているものです。 したがって、「動物園の動物」は、餌(えさ)を与える人間がそこに、今、実在として存在しなければ「芸」の行動をおこなうことはありません。 証明のエピソードをご紹介します。 戦争中に、動物園の動物に餌(えさ)を与える余裕がなくなったということがありました。「ゾウの花子」という絵本にもなった話です。動物園の職員は、ゾウの花子に餌(えさ)を与えずに、餓死させることに決めました。餌(えさ)を与えられなかったゾウの花子は飢餓の中でどんどん衰弱してやせます。そして横になったまま動かなくなります。 飼育員が様子を見に行きます。まだ死んでいなかったゾウの花子は、芸を教える飼育員の姿を見るとヨロヨロと立ち上がり、教えられた芸を、衰弱した体でおこないます。いつまでも餌(えさ)をくれないので、飼育員が見えているかぎり芸をつづけて、それでも餌(えさ)をもらえないので、力が尽きて倒れてしまい、死んだ、という話です。 よく知られている子ども向けの話なので、Ayukoさんもよくご存知でしょう。スキンシップとか信頼関係というのは、人間と人間の関係のことです。 「Ayukoさん」がお聞きになった動物園や水族館の飼育員は、「信頼関係」や「スキンシップ」を、正しくは「食の相」の中の「オペラント条件づけ」(パブロフの条件反射と同じ条件づけです)を、「メタファー」として説明しているにすぎません。
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