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甘い物ばかりを 食べるのを「止めなさい」と 言われると、かえって 止めないで食べる 人がいる。 妊娠中は適切な 運動をするようにと 言われると、全く 運動しない人がいる。 医学の本を読んでも 信用しない人もる。 これも対人恐怖症の 症状だ。 原因と対策を 教える。
「わたしは、健康にいいこと、生まれてくる子どもにいいことを教わると、教わったことは何一つとしておこないません」(森林広子(仮名)、34歳、主婦)
わたしは、結婚して4年目の主婦です。元は、美容師をしていました。 現在、妊娠中です。8ヵ月めです。 医師から、妊娠中に甘い物を過度に食べるのはよくない、制限して正しい食生活をおこなう必要があると言われつづけてきました。しかし、医師の教えた食生活の計画や食品の選び方に従おうとすると、禁止されている甘い物を摂るのが止められなくなるのです。 この甘い物だけを食べるのを止めないと健康に悪いばかりか、胎児にも悪い影響をおよぼすと分かっているわたしは、もう自分の体はめちゃくちゃで体質もボロボロだと思い込むよりしかたがなくなっています。 体質に悪いのだから、甘い物ばかりを食べるのは止めようと思うのですが、止められません。体重は増えつづけ、貧血がひどく、便秘もつづき、薬を服用しても胃が不調になります。
《ポルソナーレのカウンセリング》 日本人の「対人恐怖の症状」は、いくつかの要素でまとめられます。第一の要素は「集団にとけこめない」「グループの付き合いが苦痛。おとなしくなる」といったことです。 第二の要素が、相談の事例にみるような「今の自分に満足できない」というものです。対人恐怖症だけではなく、強迫観念や強迫神経症をあらわしています。 「自分を否定的にとらえている」ので、内省したり反省したりして、一見すると知的に建設的に見えます。 しかしよく説明するところをみると、医者の言うことも否定しているし、誰もが常識としてよく分かっている「甘い物ばかりを食べると、自分ばかりではなく妊娠中の胎児にも悪い影響を及ぼす」というルールや決まり、一般的な法則も否定していることが分かります。 大正時代からつづいているこの対人恐怖の第二の要素は、次のようなものです。 「根気がなくて、長つづきしない」(習い事、仕事、自己啓発の学習など)、「計画を立てても実行がともなわない」(休みの日の仕事や学習。毎日の仕事の目標など)、「ものごとに集中できない」(文章を書けない、読書ができないなど)、「気持ちが安定しないので集中して考えることができない」(仕事中に、将来の不安なことや人が自分をどう見ているか?などの言葉が思い浮ぶ、など)。 |