谷川うさ子の「今日の一言」掲示板


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[4420-1] 日本人の「学習障害」の例。「発言」「進言」「過言」「格言」「金言」「箴言」は「読めればいい」、「意味は分からなくてもいい」と、ふつうに誰もが考えていること、です。 谷川うさ子 2016/10/09(日)18:49 修正時間切れ
       日本人は、口に出して
       言葉を言うことを
       「話す」「喋(しゃべ)る」
       「言う」ことだと
       考えている。
       これは、「自分はこう
       思う」の話し方の
       ことだ。
       「相手」に対して
       話すときは、「発言」とか
       「進言」という。
       この違いが
       分からないことが「学習
       障害」だ。


●日本人は、なぜ「人と話ができないのか?」

 日本人の多くが抱えている問題は「学習障害」です。
 「学習障害」とは、おもに「漢字」「漢語」の言葉を「読めればいい」、「意味は分からなくてもいい」とあたりまえに考えていることです。
 たとえば「言葉を話すこと」は「言う」(いう)といいます。何ごとかを思うとおりに言葉で言いあらわすことが「言う」です。
 この「言う」は、「いう」(iu)の二つの音の言葉です。
 日本語(和語・ヤマトコトバ)は、i(イ)を名詞、u(ウ)を動詞という品詞(言葉)であると決めています。
 このことは、国語学者・大野晋が説明しています。

●「発言」「進言」「建言」「進言」「献言」は「読めればいい」「意味は分からなくてもいい」

 多くの日本人は、「発言」「進言」「建言」「献言」といった話し方があることは知っていても、どういうことを、いつ、どのように話すことなのか?は「分からなくてもいい」と考えています。
 もともと日本語(和語)には文字(書き言葉)は無かったので、「ものをしゃべる」ことを「言う」というように、「漢字」の一字をあてはめて言いあらわしました。この「言う」は「発声の音」のことをさします。だから、鹿が鳴いても「言う」といいました。
 「……ということは」の「いう」も「発音の音を順々に述べる」ということの転用です。「助詞」の「と」を「いう」とくっつけて「述べる」「叙述する」「断定する」「判断する」という意味に転用しています。
 すると「発言」とはどういうことをいうのか?
 「進言とは、どういう状況での話し方なのか?」「建言」「献言」などは、読めればいい、意味は分からなくてもいい、と考えるようになります。



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[2025/03/16 01:28] 谷川うさ子の「今日の一言」掲示板 管理人 谷川うさ子