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オーバー30の女子が、 仕事のこと、恋愛や 結婚のことをグチると いうのが「東京タラ レバ娘」だ。 ドラマにもなって 話題を呼んでいる。 「タラレバは、女子は いいけど、男子は タチが悪い」(山崎 世美子・男女問題 研究家)というが、 本当のところは、女性の 方が深刻なのだ。
●「タラレバ女子、男子」が話題
「タラレバ」とは「いい男がいたらなあ」(女子)、「オレにもあんな彼女がいればなあ」という言い方の「もし○○だったら」「自分にも、自分に合う上司がいればいいのにィ!」という言葉のことです。 2‐3人が集った中で、しゃべり、「そんな人どこにもいない」とツッコミを入れられて、「だよね」というのが女子の「タラレバ」だそうです。 一方、男子の「タラレバ」はツッコむ人がいない。 「金さえあれば、独立して、お前らを雇って最高の給料を払ってやる」と言うと「ハハハ」と笑いとばすか、「だったら、今の仕事で仕事の実力を見せてくれ」と聞き流すが、当の本人は、「自分を理解しているから誰も否定しない」と「超ポジティブに勘違いする」のだといいます。 同僚や部下が「タラレバ男子」の場合、お客が聞き上手な人のとき「非常にすばらしいですね」と相づちを打つと、ここからタラレバトーク(独演会)になり、無制限の独演場になるから要注意だといいます。 (日刊ゲンダイ、平成29年2月2日より)
●「タラレバ」とは、精神分裂病の症状
「タラレバ」とは、「期待」とか「願望」のことです。視床下部の「欲の脳」がつくり出す「目的」や「対象」の言葉の無い「動詞の言葉」のことです。「行動の言葉だけがある、しかし行動の目的の名詞、抽象名詞が無い、もしくは、いびつに歪んだ名詞、抽象名詞が言いあらわされている」ということです。 「願望」や「期待」は誰にもありますが、これを、「公的な場面」「社会性の場面」で社会性の話題であるかのようにしゃべるという社会現象が「タラレバ女子」「タラレバ男子」です。
こういう「タラレバ」は、日本人の使う日本語(和語・ひらがなの言葉)がつくり出します。だから、「タラレバ女子」「タラレバ男子」というように一般化した現象として報道されています。ドラマにもなっています。 なぜ「タラレバ」なのか?というと、もし、「名詞」「抽象名詞」が行動の目的として分かっていれば、「グチとして2,3人の間でしゃべり合う」ことはないし、「バーバリズム」の病理現象として独演会のようにしゃべりつづけることもありません。 |