谷川うさ子の「今日の一言」掲示板


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[5136-2] 谷川うさ子 2019/04/08(月)19:50 修正時間切れ
●説明という作業でいちばんの中心になるのは、「同一性」です。
「同一性」とは「同じ」という意味です。あの「失名詞症」もこの「失名詞症」も、どの「失名詞症」も「同じ」という「失名詞症」の特質を言い表すのが「同一性」です。

ここで重要なことは「同じ」とは何か?ということです。「山田さんの失名詞症」も「川田さんの失名詞症」も「こことこことが同じ」と説明するのが「同一性」です。これはフォーム(form)に書く前にノートの段階でおこないます。

◎これは、「名詞」とは、実在する「物」「事物」のことだと分かることが目的です。すると、「同じ」(同一性)とは、「名詞」(物……本、テーブルの上のコップ、リンゴ、本など)が「見えない」という盲目状態のことということが分かります。

脳の中の視覚神経の細胞が死滅していることで起こる症状です。全く見えなければ、「盲目」という言い方になるでしょう。
しかし、左脳か右脳のどちらかの視覚神経の細胞が死滅すると、「見ている」けれども「見えない」というトラブルが起こります。左脳がダメージならば、見えているがそのものの名称を言えない、という脳の交叉支配にもとづく失名詞症が起こります。

もし、右脳に脳細胞の損傷があるならば、テーブルの上の物は、左目で見ているものが全く見えないという失名詞症が起こります。テーブルの上の物が消えてなくなり、存在していないという知覚の異常の失名詞症が起こります。

これが「失名詞症」の「同じ」という内容の特質です。これが「同一性」という意味です。

●「共通性」とはどういうことか?というと、「物を見ている」が、しかし、「そのものの名称を言えない」もしくは、「見たものをすぐに忘れる」「人の話すことの中の名称、名前にかんすることをパッと瞬時に忘れる」ということが「失名詞」の共通するところです。「人の顔を忘れる」「人の名前を忘れる」ということが「共通するところ」です。

●失名詞症の「類似性」とは何か?というと、「失名詞症」は視覚をつかさどる脳の細胞は死滅してはいないが、しかし「見えない」「聞こえない」という視覚と聴覚の病的な異常はある、という「煮ている症状」のことです。「漢字をデタラメに読む」「漢字、漢語の名詞の言葉の意味を、適当に作って誤ったまま説明する」などが「失名詞症」の「類似」です。

◎コーチング
このように名詞の一般化を完成させます。

次に、この名詞の「一般」を、「自分にとってのリアルな名詞」としてとらえるために、「ジョン・ロック」の「第一の性質」で「失名詞症」という名詞をより、リアルに、より具体的に説明する知的作業にとりくむことが必要です。

●これをおこなわないと、日本人は、すぐに「記号化」して「デタラメな意味をつくろう」とばかりを考えるからです。



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[2024/11/26 11:25] 谷川うさ子の「今日の一言」掲示板 管理人 谷川うさ子