谷川うさ子の「今日の一言」掲示板


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[5839] こんにちは。ポルソナーレの田原です。 ◎第三期の「ポルソナーレの自己カウンセリング研究会」の「フォーム」(Form)の形式の構成のとおりに「名詞文」を書く基礎講座。 谷川うさ子 - 最新投稿 谷川うさ子 2021/02/07(日)20:20
[5839-1] こんにちは。ポルソナーレの田原です。 ◎第三期の「ポルソナーレの自己カウンセリング研究会」の「フォーム」(Form)の形式の構成のとおりに「名詞文」を書く基礎講座。 谷川うさ子 2021/02/07(日)20:19
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谷川うさ子からあなたへの真実の愛のメッセージ!!
発行責任・全日本カウンセラー協会・ポルソナーレ指導本部=谷川うさ子
(第1期・713号)
(令和3年2月7日)
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こんにちは。ポルソナーレの田原です。

◎第三期の「ポルソナーレの自己カウンセリング研究会」の「フォーム」(Form)の形式の構成のとおりに「名詞文」を書く基礎講座。その7。

◎「帰納」(きのう)という思考の仕方での「名詞文」は、こう書きましょう。

◎「帰納法」(きのうほう)とは、どういう思考の仕方のことか?

●解説

「帰納」とは、いくつかの事実を前提にして、あるひとつの結論を示す説明の仕方のことです。

結論とは、「法則」であったり、「ルール」のことで
あったりします。

「帰納」で思考する場合は、多くは、誰でも知っているはずだ、知り得るはずだ、という「事実」を、「前提にする」ことが特徴的です。

この「前提」になる「事実」を2つ、あるいは3つくらい示す(命題に立てるといいます)と、ここから、「結論」になる「推論」が得られます。

この「推論」に同意すれば、これが「結論である」として、「普遍的な法則にされる」、あるいは「普遍性をもつ規範」となされる、というように運用されています。

◎「帰納」の起源について。

●この「人間世界」は、主に、「経済活動の利益」で成り立っています。

この経済活動は、「自由競争」を前提にしていることと、いったん獲得した「利益の蓄積」を同族で独占し続けたいなどの意思の理由で、「なんとか自分の利益、自己の富に、都合のいいルール」をつくれないものか」、という「疑似共同幻想」(吉本隆明によります)が発生しました。

主に、ローマの時代の頃です。

それが「プラグマティズム」(確率理論)です。

現代では「テクノロジーのアルゴリズム」の「帰納法」です。

「自分の利益の都合」を基準にして作られたのが「帰納」の本質です。

●だから「帰納による思考」は、「事実が半分」および、「虚偽が半分」「妄想が半分」という内容になっているという条件を忘れないようにしてください。

しかし、人間にとって「現実の世界」とは「不可予言性」の世界でもあります。

これが「プラグマティズム」の「帰納」の背景でもあります。

「不可予言性」とは「ハンナ・アーレント」が「人間の条件」(ちくま学芸文庫)で説明している「現実の多数性、複数性」を定義した言葉です。

だから、「帰納」による思考は、現実の現象を観察したり、人の話を聞く時に、その「帰納」は、「事実=真実」か?「事実=虚偽」か?を選別できる能力としても、「帰納法」の思考の仕方をきっちりとマスターしなければならないのです。

●これが、「フォーム」(Form)で「帰納の名詞文」を書く必要です。

いつまでも、「自分は確かに聞いた」、「自分はこう思った」、だから「聞いたことは事実である」「思ったことは事実である」という妄想の「帰納」に「真」をおく命題の立て方に甘んじていては、不幸の極みというものです。

[5839-2] 谷川うさ子 2021/02/07(日)20:20
   この「帰納」による「推論」は、もちろん、多くの場合は、「自分が自分を騙す」という場合にも適用されます。

日本人は、「どこまでも自分を、自分で騙す」「自分が、自分に嘘をつく」という「帰納の思考の仕方」のことが圧倒的に多いので、思考の「前提」をつくる「事実」を確定する仕方としても「帰納」の演習は意義があります。

「名詞文を書きましょう」、という趣旨、目的は、日本人の「仕事の能力」の以前に、「自分で自分を騙して、貧困や、認知症の脳の働きの域に失墜しつづけていて、引き返せない危機域に転落している」のを回復させることに本当の狙いがあります。

◎「帰納」(推論、および思考の仕方)のごく普通のモデル。
◎「共通性」は、「泳ぐ」の「述部」の場合です。

●前提1・・・メダカは川の水の中を泳ぐ。
●前提2・・・サンマは海の水の中を泳ぐ。
●前提3・・・フナは池の水の中を泳ぐ。

●結論・・よって魚は水の中を泳ぐ。

●注・「魚は水の中を泳ぐ」という客観的な事実
(真実)が、「泳ぐ」という「述部」の同義性(意味)で推論されています。

◎「主部」が同義である場合の帰納の使用例。

●人の耳は「自然音」を聞く。
●人の耳は「楽器の音」を聞く。

●人の耳は、「人の話す言葉」を聞く。

●よって、「人が聞くものは、耳で聞いたものである」。

●注・これは「主部」と「述部」が同義である、という場合の結論(推論)です。

この「人の耳は聞くもの」という結論は、事実でます。だから、この結論が誤りということはありません。

では「人が聞いたものは、耳で聞いたものか?」という判断が真であるのか?というと、この「命題」についての真偽の判断は、「演繹」の思考法で保留されるのです。

◎問題のある「帰納」による推論の使用例。

●Aさんは、風邪をひかない。
●Aさんは、毎朝、運動をしている。
●Aさんは、野菜を多く摂る食生活をしている。

●ゆえに、Aさんは健康である。

●ここでは「健康である」という結論(推論)は、健康の「条件」ではあっても、「健康」の定義を「演繹」で考えると、健康の要素の無媒介の拡大であることが分かります。

日本人は、動詞文による思考ために、初めから「事実」の言葉とその「実在性」を認知も、認識もできないので、「条件」や「要素」を無限に拡大する「帰納」の思考の仕方をおこなっています。

◎多くの日本人は「帰納」といえるほどの「帰納の推論」に至らせることが出来てはいないので、「事実」とはどういうものか?を「名詞文で捉える脳の働き方」に変えて、脳の働きを名詞文の言語領域に回復させることを目的にする必要があります。


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[2024/11/03 00:27] 谷川うさ子の「今日の一言」掲示板 管理人 谷川うさ子