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テクノロジーが、人間の脳の働き方に直接影響を与えるのは「ワープロソフト」です
今回の谷川うさ子王国物語 パート・Ⅶ(セブン)、 第4ヵ月めのカリキュラムは、 「医療支援ロボット・ダヴィンチ」と 「フェイスブック」 (SNS、交流サイト)だ。 前者は、人間の脳の働きの 「視覚のはたらき」を プログラム化している。 後者は、「聴覚のはたらき」を プログラム化している。 人間の脳にとって 「前門のトラ」「後門のオオカミ」と いうテクノロジー 状況が発生している。
●日本人の脳の働き方とはこういうものです
スマホ、パソコンが普及する前の日本人は、日本語(動詞文)のものの考え方で脳を働かせていました。 「動詞文」というのは、副交感神経がつくり出します。 パソコン、スマホ、デバイス端末の「画面」を見る「目」は、副交感神経の視覚の働きで表示された「言葉」「文」「文章」を見ます。
脳の働き方をつくる視覚の「交感神経」が働いていないということは、ただそれだけで脳の中に病理の言葉やイメージを生成する理由になります。 それでもパソコン、スマホ、デバイス端末が「誰でも一人一台ずつ所有している」という状況になる前は、人間の手足を動かす身体とつながる「目」の交感神経は働いていました。 だから、「手で文章を書く」「交感神経の働く視覚で本や新聞や雑誌を読む」ということができていました。
●交感神経と副交感神経の意味
脳の働き方からみると、目の働きをつくる交感神経は、「感覚の知覚」(吉本隆明による)といって、「空間性」を知覚します。 誰もが知るように脳と身体の交感神経の働きは「代謝」と「エネルギー供給システム」をつかさどるので、「交感神経が全く働かない脳の働き方」は「血流障害」を発生させます。がんやアレルギー、自己免疫疾患の原因になります。 「言葉の能力」の面を見ると、「動詞文」なので「名詞を話さない」「抽象名詞の言葉が分からない」という異常が、病的な言葉や行動を普通につくり出します。
大野晋や吉本隆明の日本語(和語)の説明をみると、日本人は常にデタラメをしゃべり、虚偽の言葉だけを話してきていることが分かります(注・『日本語の文法を考える』(岩波新書)、『共同幻想論』(角川ソフィア文庫)が参考文献です)。 大野晋は「品詞の転成」のしくみを説明しています。 吉本隆明は、「黙契」や「禁制」という擬の共同性や擬の対幻想を説明しています。 ●日本人の脳の働き方の「内扱い」と「外扱い」の働き方
日本人の使う日本語(和語)は、明治になっても、「名詞文」「抽象名詞文」を取り入れようとはせず、「ひらがな中心」「音読みにたいして訓読みをどんどんつくる」「英語などの言葉をカタカナに変えて記号化する」「英語の言葉の名詞を記号としてそのまま使う」ということを拡大してきました。
これは、動詞文のもつ時間性の意識が「外扱い」と「内扱い」という自己中心の脳の働き方をつくり、「空間性を壊す」「空間性に対してイバる」「空間性を作為、偽(ぎ)……内扱いによる『愛狎』『軽蔑』『侮蔑』で扱い、殺害する」という脳の働き方にもとづいています。 |