谷川うさ子の「今日の一言」掲示板


この「谷川うさ子の今日の一言」と「掲示板」は、「ポルソナーレのカウンセリング・ゼミ」と、
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[4644] 日本人の認知症(痴呆症)は、日本人にとって当り前!と説明するのが、吉本隆明の『共同幻想論』の「憑人論」「巫覡(ふげき)論」「巫女論」です!! 谷川うさ子 - 最新投稿 谷川うさ子 2016/12/29(木)14:24
[4644-1] 日本人の認知症(痴呆症)は、日本人にとって当り前!と説明するのが、吉本隆明の『共同幻想論』の「憑人論」「巫覡(ふげき)論」「巫女論」です!! 谷川うさ子 2016/12/29(木)14:24
          『共同幻想論』
       (角川ソフィア文庫)は、
       古代の日本人の
       日本語(和語)で
       行動し、話すという
       ことがつくり出す
       病理が語られている。
       「巫女論」では、「女性」の
       つくる言葉は
       異常な
       行動をつくると
       説明されている。現代の
       日本人の認知症(痴呆症)の
       異常行動の
       生成の機序を
       説明している。


●日本人の認知症(痴呆症)の定義

 ポルソナーレのカウンセリング・ゼミが明らかにしたことは、日本人の認知症(痴呆症)とは、仕事の中の言葉や人間関係の言葉、社会の中の常識となっている言葉を「全く記憶しないこと」であることです。
 とくに、「名詞」「抽象名詞」の言葉は記憶しません。
 世界中の誰もがあたりまえにしている常識をいうと、「人間の行動」には、必ず「対象」が必要です。食事を摂るというときの対象は「食物」です。決して「風呂」でもなく「テレビ」でもありません。
 「食物」という抽象名詞、「ごはん」「みそ汁」「なっとう」といった名詞が対象です。この対象とは「行動の目的」です。
 意外に思うかもしれませんが、日本人は、古代からこの「名詞」や「抽象名詞」の言葉を記憶することができなかったのです。
 こんなふうにいうと、多くの人は、「そんなことは信じられない」と言うでしょう。
 この疑問に答えると、日本人は、「名詞」の対象や「抽象名詞」の対象を「記号」か「道路標識」のように目印をつけて言い表してきています。
 たとえば「花」といえば「きれいなもの」「植物が咲かす色とりどりのもの」「勢いのある盛り」といったふうです。「きれい」「色とりどり」などが「記号」です。識別して目で見るとか手に取る、指で触れるというのが「標識」です。
 「名詞」「抽象名詞」の説明する概念の内容は、「被子植物」「生殖器官」です。
 「被子植物なんて知らないよ」「生殖器官って何?よく分かんなーい」と言う人は多いでしょう。

[4644-2] 谷川うさ子 2016/12/29(木)14:24
    問題は、「知らないよ」「よく分かんなーい」と言う人は、「知らなくて困った」「知らないこととはいえ、とんでもなくみっともないことだ」とは誰も思わないでしょう。
 この「困っていない」「知らなくてもいっこうに平気」「知らなくても今日と同じように明日も、今年中も、来年もうまくいく、だいじょうぶ」「きっといいことがやって来る」と思っているのが日本人です。

●日本人の要介護の現在。女性が圧倒的に多い

 日本人の要介護者は、607万人。
 このうち男性は「187・5万人」。
 女性は「420・3万人」。

 認知症があったり、病気やケガで心身が不安定な人、支援や介助が必要な人は「介護保険」が始まった平成12年以来、毎年増えつづけている。
 当初は「218万人」だった。この15年で2・78倍に膨れ上がっている。
 (厚生労働省調べ)

 この日本人の現実を「自分のことじゃない」「自分の親のことでもない」「介護殺人など、自分が行なうはずがない」と思っているのが、日本人の「認知症(痴呆症)」の症状が顔をのぞかせているところです。

 吉本隆明は『共同幻想論』の「禁制論」で、「意味が分からなくても、仕事の中の言葉(名詞、抽象名詞)など知らなくても、手足の動かし方を憶えれば、そのくりかえしの行動が仕事のルールになる」(黙契)と説明しています。
 「他者が、ああしろ、こうしろと言い、ああしてはいけない、こうしてもいけない、と言うその言葉が共同の秩序になる」(禁制)と説明しています。
 日本人は、古代から現代も、食糧を手に入れるための「仕事」「労働」を「黙契」と「禁制」のとおりにおこなってきています。

●日本人は、知的学習能力のある人、無い人が二極化している理由

 この「黙契」と「禁制」は、吉本隆明ふうにいうと、大きな疑問を浮び上がらせます。
 古代の日本人は、確かに日本語(和語)は、ア、イ、ウ、エ、オの「ひらがなの言葉」だけを話していました。
 だから、「自然」だとか「考える」とか「現実」といった言葉は知りませんでした。すると、ぼんやりとしたもうろう状態のまま毎日が過ぎていく、ものごとを比べたり、違いを分かるといった思考の能力は無かったと考えられます。
 しかし、現代の日本人は明治以降、欧米の文明や哲学、抽象の規範概念(時制、法、民法、など)が輸入されています。
 当時の明治の知識人は、欧米人と同じ「空間概念」や「空間構造」(言語の中でも名詞、抽象名詞など)を学んで習得しています。
 それなのに、厚生労働省の発表にみるように、古代人と全く変わらない強迫観念や分裂病、うつ病の病理症状(認知症)が現代の日本人にも発生しつづけているのは一体、なぜか?という問題です。

[4644-3] 谷川うさ子 2016/12/29(木)14:24
   ●吉本隆明『共同幻想論』。「憑人論」「巫女論」が教えること

 吉本隆明の『共同幻想論』の「憑人論」や「巫女論」などを見ると、その理由がよく見てとれます。
 
 ある村の人が遠野の町で、見知らぬ旅人に会った。
 この旅人は、話した。
 「あの家には、こういう病人がいる」「あの家では、こんなことが起こっている」などと、一つ一つの家の中のことや人間に起こっている心配事を話す。
 それは、この村人がかねてから知っていることばかりだった。
 驚いて「どうしてそんなことが分かるのか?」と尋ねると、それは、おれが小さな白い狐(きつね)を持っているからだ、と答えた。
 村人は、その白い狐を買い取った。
 村人はその日から、よく当る八卦置きになって大金持ちになった。
 だが、何年か後には八卦が当らなくなり、元の貧乏な生活に戻った。
 (『遠野物語』柳田国男)

 この白い狐は「いづな」といって、長野県の飯綱が起こりだといわれています。
 「いづな」とは狐のことです。山の神が特別に能力を与えた狐で、「占い」のような超能力をもっています。
 吉本隆明は、この狐は、村の共同幻想の象徴であり、やがて、この狐の代わりに「女性」が超能力を発揮していく、と説明しています。
 この説話は、日本語のつくる「時間性」の世界の行動と行動の仕方をあらわしています。
 欧米人は、空間性の世界でbe動詞やsein動詞で「対象」の名詞や抽象名詞を捉えます。しかし日本人は、「村」とか「家」とか「道路」とか「水の供給」「橋」といった空間性の実在が「共同の観念」を存続させている中で、日本語(和語)には概念としての名詞も抽象名詞もないので、「女性」が「偽の名詞をつくった」「作為としての抽象名詞をつくった」ということが語られています。
 女性が「視索前野」(視床下部)で母親から学習した言葉が「狐」や「巫女」などの語る言葉の象徴です。
 いいかえると、母親は子どもの女児に、自分の強迫観念や強迫神経症の言葉を、「狐」や「巫女」の話す言葉のとおりに今も、なお話しています。
 これが日本人の「要介護状態」の背景にあるのです。


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[2025/03/13 15:40] 谷川うさ子の「今日の一言」掲示板 管理人 谷川うさ子