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日本人は、口に出して 言葉を言うことを 「話す」「喋(しゃべ)る」 「言う」ことだと 考えている。 これは、「自分はこう 思う」の話し方の ことだ。 「相手」に対して 話すときは、「発言」とか 「進言」という。 この違いが 分からないことが「学習 障害」だ。
●日本人は、なぜ「人と話ができないのか?」
日本人の多くが抱えている問題は「学習障害」です。 「学習障害」とは、おもに「漢字」「漢語」の言葉を「読めればいい」、「意味は分からなくてもいい」とあたりまえに考えていることです。 たとえば「言葉を話すこと」は「言う」(いう)といいます。何ごとかを思うとおりに言葉で言いあらわすことが「言う」です。 この「言う」は、「いう」(iu)の二つの音の言葉です。 日本語(和語・ヤマトコトバ)は、i(イ)を名詞、u(ウ)を動詞という品詞(言葉)であると決めています。 このことは、国語学者・大野晋が説明しています。
●「発言」「進言」「建言」「進言」「献言」は「読めればいい」「意味は分からなくてもいい」
多くの日本人は、「発言」「進言」「建言」「献言」といった話し方があることは知っていても、どういうことを、いつ、どのように話すことなのか?は「分からなくてもいい」と考えています。 もともと日本語(和語)には文字(書き言葉)は無かったので、「ものをしゃべる」ことを「言う」というように、「漢字」の一字をあてはめて言いあらわしました。この「言う」は「発声の音」のことをさします。だから、鹿が鳴いても「言う」といいました。 「……ということは」の「いう」も「発音の音を順々に述べる」ということの転用です。「助詞」の「と」を「いう」とくっつけて「述べる」「叙述する」「断定する」「判断する」という意味に転用しています。 すると「発言」とはどういうことをいうのか? 「進言とは、どういう状況での話し方なのか?」「建言」「献言」などは、読めればいい、意味は分からなくてもいい、と考えるようになります。 |