谷川うさ子の「今日の一言」掲示板


この「谷川うさ子の今日の一言」と「掲示板」は、「ポルソナーレのカウンセリング・ゼミ」と、
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[4380] 日本人の「学習障害」の例。「開ける」「空ける」「明ける」を、「読めればいい」「意味は分からなくてもいい」と考えていることです。 谷川うさ子 - 最新投稿 谷川うさ子 2016/09/30(金)09:59
[4380-1] 日本人の「学習障害」の例。「開ける」「空ける」「明ける」を、「読めればいい」「意味は分からなくてもいい」と考えていることです。 谷川うさ子 2016/09/30(金)09:59
          話し言葉で
       「あける」と言えば
       意味は通じると
       思っている人が多い。
       しかし、「開」「空」
       「明」の意味が
       正しく分からなければ、
       ここから「人の話が
       分からない」という
       病理が起こる。


●「開ける」「空ける」は読める。しかし、意味は分からない

 多くの日本人は、日本語(和語・ヤマトコトバ)を中心に話したり聞いたりしています。だから、「人と話をしている」「人の話もよく聞いている」と思っています。
 ところが、「人と話ができない」「人の話を聞いても分からない」という「学習障害」を抱えているのが多くの日本人なのです。
 わかりやすい例が「開ける」「空ける」「明ける」という「漢字」の読み方とその意味です。
 誰もが、「アケル」と読めると思っています。
 「意味はどういうことをいうの?」と問うと、答えられる人は少ないでしょう。
 「意味は分からなくてもいい」「読めればいい」(読めれば意味は自然に分かってくる)と多くの日本人は考えています。

●「開ける」「空ける」の正しい意味を教えます

 「開」「空」「明」の意味は全く違います。意味が違えばこの漢字の使い方も異なります。
 「箱のフタを取る」ときは「箱を開ける」と書きあらわします。「開」は、ジャマするものがなくて何の障害もなく通り抜けることという意味です。
 箱のフタはジャマもので、箱の中のものを出すとか、中を見るというときに「開ける」という言い方をします。
 だから、「箱のフタをあける」という言葉を聞くと、この「開」という漢字が思い浮びます。
 人に「そこの金庫をアケなさい」というときは、「金庫の中身がよく見えるように開示してください」という文脈が話されていることになるのです。
 しかし「その金庫をアケて、ここにあるものを全部入れてください」と言うときは、「アケる」は、「空っぽにする」という主旨です。ここでは「空ける」という漢字が言いあらわされています。
 「ここにある三つの金庫をアケて、違いが分かるようにしてください」と言われたとします。
 このときの発言は、「金庫のしくみ、構造を見たい」という主旨です。だから「明ける」という漢字が思い浮びます。

[4380-2] 谷川うさ子 2016/09/30(金)09:59
   ●「開ける」「空ける」「明ける」は「訓読み」です。なぜ「意味は分からなくてもいい」と考えるのかの理由を教えます

 「アケる」(開ける、空ける、明ける)は、「漢字」の「訓読み」です。
 「訓読み」とは、日本語(和語・ヤマトコトバ)の音韻(発音の音)の一つに一字をあてて文字にしたものを、「漢字」の読み方にもあてはめたというものです。
 ですから、「漢字」の訓読みは、「漢字を読んでいる」というよりも「ひらがな」を読んでいるに等しいのです。
 日本語(和語)は、母音(ぼいん)の数が少ないので「アケる」(開ける、空ける、明ける)というように同一の読み方になるという傾向をもっています。
 「開」「空」「明」という漢字にたいして「アケル」というように同一の読み方になるのには理由があります。
 国語学者・大野晋によれば、日本語の音韻の「ル」は「ウ」(u)という母音で終わるので、この「ウ」は動詞をあらわします。
 すると、「フタをアケル」というと「自分にとってはフタをアケルは開けるのことだ」と分かっているので、「開」と「空」と「明」の区別をする必要はないと考えます。
 これは、無意識の「品詞の転成」です。
 この結果、多くの日本人が理由も説明もつかないうちに、「開ける」「空ける」「明ける」の「音読み」にもとづく意味は分からなくてもいいと考えます。

●「開ける」「空ける」「明ける」の意味が分からないとこんなふうな病気になります

 ここでは、「開ける」の意味の「障害のない状態にする」、「空ける」の「からっぽにする」、「明ける」の「すみからすみまでよく分かるようにはっきりさせる」という対象についての理解や説明は無いとみなされます。
 これが日本人の「学習障害」です。
 「フタをアケなさい」と言われたとき、「フタを取り除くこと」か「中味をカラッポにすることか」「中がよく分かるように明らかにすることなのか?」が分かりません。
 「行動が止まる」ということです。
 「うつ病」になる、「強迫神経症」になる、ということの原因です。認知症(痴呆症)になると、じっと行動が止まったままの症状になるか、勝手に暴走状態になって、ウロウロ動き回るか、手当り次第に目につくものに関わる、ということをおこなうでしょう。
 会社の中では、長い間くりかえし関わってきたものだけに取り組むうちは職場には居られますが、命じられて仕事の対象が変わるとそこからトラブルが多発します。
 これが、日本人の多くに共通する「学習障害」による病理です。
 ポルソナーレだけが対策を教えています。


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[2025/03/15 23:39] 谷川うさ子の「今日の一言」掲示板 管理人 谷川うさ子