 |
いつも頭に心配ごとが 思い浮んでいる、 考えることは悪いこと ばかり。 本を読んでも、勉強を しても、すぐに疲れて 集中できない。 女性にたいして自信が なく、親とは言い争いが たえない。 これが日本人の男性の 一般的な「強迫神経症」だ。 原因と対策を教える。
《相談の事例》 「わたしは35歳の男性です。高校生のころからずっと体調が悪く、周りの音が気になると本も読めません」 (永山茂敏(仮名)、35歳、男性、家業のゲームセンター経営)
わたしは、高校一年生のころから体調が悪いのに悩まされています。 肩コリ、朝起きるとフラフラする、長い間立っていると目まいがして倒れそうになる、などです。周りの音が気になると、その音を気にして本も読めません。 勉強にも全く集中できなくなります。
父親が病気で亡くなって自営であったゲームセンターを経営しています。母親と二人暮らしです。 子どものころから母と父は仲が悪く、いちどケンカ状態になるとお互いにののしり合って、一年も二年も口をきかなくなりました。わたしは、二人の間に入って伝達役をおこなってきました。
今、母親と同居していますが、必ずしも仲がいいわけではありません。 母親は性格がきつく、その上、わたしに依存してきます。 わたしは、おかげで鬱病になり、薬も飲むようになりました。 女性と付き合ってもせいぜい一ヵ月も続きません。どんな女性とも顔や目を見て話せないのです。
《ポルソナーレのカウンセリング》
男性の相談の事例です。 「女性と付き合えない」「周りの音が気になって、本も読めないし、勉強もできない」という症状が、日本人に多い「対人恐怖症」です。森田療法の創始者の森田正馬は、「体調が悪い」「肩コリがひどい」「長く立っていると倒れそうになる」「朝起きるとフラフラする」などの身体症状をさして「ヒポコンドリー」(ものごとを苦にして、不快に感じる神経質)と名付けました。ヒポコンドリーも「対人恐怖症」に入れられています。 |