谷川うさ子の「今日の一言」掲示板


この「谷川うさ子の今日の一言」と「掲示板」は、「ポルソナーレのカウンセリング・ゼミ」と、
そして、「現在の日本の社会情勢」についてインフォメーションするコーナーです。
みなさまの「社会性の知性の発達」(脳の発達)の道しるべとしてお役立てください。

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[3897] 読むだけで幸せになる手紙・「人と話せない。頭の中で思うことはいっぱいある。メールならどんどん入力できる、しかし人と会うと話すことがない」の治し方 谷川うさ子 - 最新投稿 谷川うさ子 2016/04/30(土)11:28
[3897-1] 読むだけで幸せになる手紙・「人と話せない。頭の中で思うことはいっぱいある。メールならどんどん入力できる、しかし人と会うと話すことがない」の治し方 谷川うさ子 2016/04/30(土)11:28
          日本人は、話し好きだ。
       ひとり言のように、いつまでも
       しゃべる人もいる。
       相手が黙って聞いて
       いるだけだと、気分よく
       いつまでもしゃべれる。
       時には、興奮して
       話すことを止められ
       ない人もいる。
       しかし、人と会うと、
       何を話せばいいのか?
       と悩む。
       なぜ、話ができないの?
       原因と対策を教える。


 《相談の事例》
 「社会人になって就職して、わたしは人と全く話せないことに気がつきました。まわりの人は思うとおりに話をして、友だちも増えているのに、わたしは、毎日、孤独でひとりぼっちです」
 (岩本香織(仮名)、31歳、女性、会社員)

 わたしは、人と何を話せばいいのか分からないのです。
 会社でも話すことができません。いつも黙っています。
 ほかの人は、何を話しているんだろう?楽しそうに話しているなあとうらやましくなります。
 毎日、仕事をしに会社に行きますが、事務の仕事が終わったら黙って家に帰ります。

 会社に入社してしばらくしたある日、会議がありました。そのとき、皆さんは、いろんな意見が言えるなあと思いました。しかも楽しそうに話しています。
 このときに、わたしは話すことが何もないことに気がついたのです。

 高校のころは、「いい」「わるい」「天気いいね」「おなかすいたね」くらいの話でも会話は十分でした。社会人になってみると、何を話せばいいのか、話すことが思い浮ばないことに気がついたのです。

 仕事の中でも、誰もわたしには話しかけてきません。
 何をするにも力が入りません。
 おこなうべきことはとてもたくさんあるのですが、何もやる気がしません。頭の中では、思うことがいっぱいあっても、話そうとすると口の中がもごもごするばかりで声になって出てきません。メールなら、どんどん入力できるのですが、一体、誰に向かって、何を言うの?と思うとメールを打つこともできません。スマホを眺めることもうっとおしくなっています。

《ポルソナーレのカウンセリング》

 相談の事例は、「人としゃべれない」(話さない)という内容です。
 日本人の「対人恐怖症」の症状で、まず、まっ先にあげられている病理症状です。
 この「人としゃべれない」(人と話さない)という症状は、「人と全く一言も話さない」(緘黙症……口を閉じて一言も発しない症状)から、「仕事の中で、ミスを起こす、注意されても同じミスをくりかえす症状」「ケータイ電話に出ない、メールに返信しない、あいさつをしない、自分の行動を告げずに黙って行動する」などまでの幅があります。
 ごく普通の日本人の対人関係の中の病理症状です。

[3897-2] 谷川うさ子 2016/04/30(土)11:28
    発生の原因は、次のとおりです。
 主な原因は、「母親が子どもの顔、目を見ない」「ソッポを向いてしゃべる」ことです。母親が、わざわざ子どもの顔、目を見ないで、ソッポを向いてしゃべると、その子どもは、「人と何をしゃべっていいのか分からない、全く話さない」という対人恐怖症をつくります。
 「しゃべらない」「話さない」というように「話す」「見る」という「行動の止まり」をいつでもどこでも、誰に対してもあらわす「強迫行為」(神経症)の脳の働き方をつくります。
 
 日本語は「動詞文」なので、母親が子どもの顔、目を「見ない」という「動詞」をあらわすと、子どもは、母親の状態、状況という「形容詞」で言いあらわされる言葉の現実を「見ない」というものの考え方をつくります。子ども自身の「目」「耳」の感覚の知覚(これも「動詞」です)は、「悲しい」「淋しい」「寒々しい」といったシク活用の「形容詞」をイメージして、「これが自分が見ている現実だ」と認知します。
 ここへ、母親の言葉の「お前はバカだ」「お前は、ドジだ」「今、忙しいから後でね」「あっちに行って!おやつでも食べて、さっさと宿題でもやんなさい」ということを「ソッポを向いて、あらぬ方向を見ながら話す」と、子どもは、これを「耳」だけで「聞く」ことになります。「耳」(聴覚)は、ものごとを抽象化します。相手の顔、目を見ながら話を聞くと、目に見えるものが、手で触れるものの言葉である時は、「行動の目的」のイメージが思い浮びます。
 
 しかし、母親がソッポを向いて話すと、子どもは「耳」(聴覚)だけで「行動の対象」を分かろうとします。「聴覚」は、ものごとを抽象化します。
 すると、子どもは抽象的で、手で触れるようなイメージが思い浮ばないものは「行動の対象」にしないのです。
 「行動」とは、「見ること」「話すこと」(動詞)です。
 子どもは、ここで「話すこと」ができなくなるのです。

 また、母親が子どもを非難すると、「話す」という最小限の「行動」(動詞)も止まります。
 「母親が子どもの顔、目を見ない」(聞かない、話さない)のとおりに、子どもは、全く話さなくなります。
 それが、「緘黙症」(かんもくしょう)です。
 
 「ポルソナーレに入会して、特別の個人指導を受けました。
 人と話さないというのは、相手の顔、目を見ない、耳だけで人の話を聞くことが根拠でした。耳だけで言葉を分かろうとすると手、指で触れる言葉、行動可能の言葉以外はみんな消えます。消える言葉の典型が『話す』という動詞であるということでした。
 事務の言葉は、手で触れるし、目に見るものが多いので、聞いたり話すことができる、ということでした。
 今は、対策を教えてもらったので、少しずつ人と話せるようになっています」
と、岩本香織さんは喜びの言葉を話します。

◎くわしくはポルソナーレのメルマガでもごらんいただけます。
http://www.porsonale.co.jp/magazine.htm


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[2025/03/21 13:55] 谷川うさ子の「今日の一言」掲示板 管理人 谷川うさ子