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勉強する気持ちは ある、しかし続けられない という人は多い。 勉強にとりくむと、 すぐに疲れて休む、 マンガ、スマホ、 パソコンを眺めて3時間 くらいが経つ。 これが日本人に多い 強迫観念の症状だ。 原因と対策を教える。
《相談の事例》 「わたしは受験生です。二浪中です。勉強の計画を立てて取り組みますが、すぐに休んでしまい、続けられません」 (藤山太郎(仮名)、19歳、男性、受験生)
わたしは、大学の受験をめざして予備校に通い、自宅で勉強しています。二浪めの受験生です。 わたしの悩みは、勉強への意欲はあるのですが、実践がともなわないことです。計画を立てても、一日か二日つづけると、止めてしまいます。 また、一日の中で、勉強の時間を決めて取り組むのですが、一時間も勉強すると、すぐに休みたくなって、マンガやテレビ、スマホなどを見ます。すると、あっという間に3時間、4時間と時間が経って、一日が終わります。毎日、ほとんどこんなふうです。 わたしは、ヤル気は十分あります。だから、受験のアドバイスとか成功談を見たり聞いたりすると、ヤル気が出ます。しかし、実践がともなわないのです。後にしようとか、次にやろうとか、これが終わったら(スマホを見終わったら)やろうとか思い、実行できません。勉強にとりくむと、マンガやゲームが気になって集中できません。 《ポルソナーレのカウンセリング》
相談の事例は、日本人だけに多いと報告されている「対人恐怖症」の症状のひとつです。 人間にたいする「恐怖」の「症状」ではありませんが、「これも対人恐怖症である」と説明されています。
なぜ「対人恐怖症なのか」というと「強迫観念」という症状の中の一つが「対人」だったり「ものごとにとりくむ行動」のことであったりするからです。 頭の中に、嫌だな、辛いな、逃げたいな、などのイメージが思い浮んで、いつまでも思い浮びつづけて消えないというときの「イメージ」が、強迫観念です。イメージの内容は何であれ、不快感をともなうのが強迫観念です。 相談の事例では、「勉強すること」「勉強の内容」が強迫観念です。
強迫観念というと、「わけのわからない言葉」のことだと思っている人は多いようです。ガスの元栓を閉めたか?どうか?とか、ちょっとした他人の言葉が気になるとか、ひょっとして自分は悪く言われているのではないか?などの「言葉」や「人物の表情」「他者の行為」が「気になりつづける」、ということです。 一般的に「これが強迫観念だ」といわれているものももちろん「強迫観念」です。 しかし、勉強や仕事も、生活の中の行動のことがらも「強迫観念」になります。 特徴は「行動が止まること」です。 |