 |
親しくなればなるほど その人とは話しにくく なるという人がいる。 何も言えなくなる。 不安がつのり、本当の 自分らしさを抑圧している、と 感じる。 日本人の「内扱い」の心の 状態だ。 イバれる相手には 冷酷非情になり、 「相手を否定する」から 嫌われる。 対策を教える。
《相談の事例》 「わたしは、相手によっては自分の考えをはっきり言えます。ニガテなタイプの人の前では緊張して思うとおりにしゃべれません」 (藤本孝太郎(仮名)、男性、23歳、医学部学生)
わたしは、留年して医学部の大学に通っている学生です。 わたしの悩みは、対人恐怖です。相手によっては自分の思うとおりに、気楽に話せます。おとなしい人、控え目な人には冗談も言い、笑わせることもできます。
ところが、性格のきつい人、個性のつよい人、自分の知らない言葉を話す人、女性ではきれいな人、派手な人の前に出ると、心の中に緊張が起こり、自由にものが言えなくなります。
電話で話すと、自分から何ごとかの話題を話して会話をつづけるということができなくなります。心の中には、次々と不安な気持ちが起こります。 怒るべきところで怒り、自由にものを言うことができないので不満な気持ちを抑圧して、ストレスがたまります。 原因を考えてみると、わたしは気が弱く、他人を傷つけて自分も傷つくのが怖いという気持ちがあるからだと思っています。 他人から良く見られたいという虚栄心がつよいとも考えています。女性では、落ちついた人やじっと目を見てくる人の前では全身が固くなります。 |