[3854-10] 谷川うさ子 2016/02/06(土)11:26 修正時間切れ
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四、「Ayukoさん」のお尋ねの中心の問題は、「認知症(痴呆症)の人で、体や物に触れられるのを嫌がる人がいる、ここには信頼関係が無い、ここではスキンシップが必要不可欠といえるのだろうか?」ということでした。
日本人の「脳の働かせ方」は、「右脳中心」です。 「右脳中心」とは、「右脳の視覚野と聴覚野」を働かせるということです(右脳の視覚野はロックのいう第二の性質しか見ない。色、香、味など。右脳の聴覚野は、自然音しか聞かない。人間の話す言葉を意味不明の言葉に変える)。
ここから生まれるのが「母親が子どもの顔、目を見ない。子どもの話をおしまいまで聞かない」です。自然音を聞く右脳の聴覚野は、言葉、文字、文章を記憶できません。すぐに忘れます。ここに思い浮ぶイメージが「幻覚」です。
このようにして育った人は、男性でも女性でも、インターネットで「ネット検索」をおこなうと、「幻覚」が「バーチャル(仮想空間)」をつくります。気に入るものだけを見る、という「依存症」ふうの「バーチャル」(仮想空間)をつくります。
このバーチャル(仮想空間)をつくっている人は、「体に触れる」とか「物に触れる」という「行動の意味」が分からないのです。 言葉が「幻覚」をつくっているので「手、足の行動」は、完全に止まっています。 だから、「触れる」ということの一般的な意味が分かりません。分からないから「触れる」という接触を嫌がるのです。
五、「Ayukoさん」のお尋ねの「体」「物」に触れるのを嫌がる人が、「幻覚の人」です。 インターネット(ネット検索)で、「幻覚」が「バーチャル」(仮想空間)を脳の中に表象しています(『右脳・実像』です)。「幻覚」は、好きなもののイメージをくりかえし眺めるというエピソード記憶の表象のことです。「ネット」では「ゲーム依存」とか「スマホの持ち歩き、見ながら歩き」を「バーチャル」(仮想空間)としてつくり出すでしょう。こういう認知症(痴呆症)の周辺症状です。
◎対策は、くりかえし、くりかえし、正しい言葉と行動秩序の見本(模範)を見せて、模倣させるということです。この見本づくりを「ブルガリア方式」でおこなうのが、改善の仕方になるのです。 |
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