[3854-2] 「Ayukoさん」からのご質問にお答えします。(谷川うさ子さん・1月30日) 谷川うさ子 2016/01/30(土)14:20 修正時間切れ
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「Ayukoさん」からは、1月21日付けでご質問のご投稿をいただきました。どうもありがとうございました。ゼミの準備中でお返事が遅れたことをお詫びいたします。
●「Ayukoさん」のご質問の主旨は次のとおりでした。質問を整理して合わせて回答します。
一、両耳の聴覚障害者は、手話でコミュニケーションをおこなう。また、曲芸をおこなうイルカは、「手話」に似たやり方で曲芸を憶えさせている。 「両耳の聴覚障害者」も「イルカ」も、指示を伝える相手、伝えられる「当事者」ともに「顔、目を見る」ということをおこなっている。
二、「両耳の聴覚障害者」と「イルカ」との脳の働き方の同じところ、違うところとはどういうものなのだろうか?
◎谷川うさ子さんから「Ayukoさん」へお答えいたします。
一、まず、「人間」と「イルカ」の脳は全く違うということを理解しましょう。 「人間の脳」は、「動物一般と同じ脳の働きのしくみ」と「人間だけがもつ言語・言葉をつくり出す脳の働き方のしくみ」をもっています。
二、人間の脳は、「人工世界」(観念の世界・共同体、共同幻想)を生成します。(左脳、および、右脳のブローカー言語野のY経路支配の領域のことです。)
三、「イルカ」および「犬」「猿」は、「目、耳、触覚」の「感覚」と「知覚の認知」だけの「脳の働き方」しかおこないません。 「人間」でいうと、「右脳、および、右脳の実像」(目、耳の働きが集積する部位です)しか働いていません。 「動物の脳」といわれる「大脳辺縁系」は、人間も動物一般も共通しています。
四、ここでお伝えしていることは、「人間の脳」と「イルカの脳」は、全く違うものであるということです。いくら似ているところが山ほど見つかっても、「人間の脳」と「イルカ」(動物一般)の「脳」とは、根本的かつ本質的に異なるのです。だから「人間の行為」と「猿」や「イルカ」「犬」が芸を教えられて何らかの動作をしても「人間の脳」がつくり出す行いとは、意味も本質も別のもので、全く違うものです。
このことは、「AI知能」(人工ロボットの人工知能)による「動き」(行動に似た動き)にもあてはまります。
五、哲学の世界では常識である「人間」と「動物一般」(ロボット)(AI・人工知能)の違いをお教えします。 |
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