[3884-2] 谷川うさ子 2016/03/25(金)13:45 修正時間切れ
 |
日本人の脳の働き方をくわしく考察してみると、日本人の要介護状態をつくる認知症(痴呆症)は、「ものを忘れる」とか「言葉を憶えられない」ことが原因でも理由でもありません。 驚くべきことに、多くの日本人は、「言葉を憶えることを拒否している」のです。こんなふうに、日本人の脳は働いています。 「いや、わたしは、言葉を憶えていますよ」「英語だってしゃべれますよ」「仕事の言葉もいっぱい知っているので、どんな質問にも答えられますよ」という人は多いでしょう。 じつは、このように、「言葉を憶えている」と思っていることが日本人の認知症(痴呆症)の特質でもあるのです。
ちょっと考えてみましょう。 あなたが知っている要介護状態の人や、家の中に閉じこもってゲームばかりしてすごしている人、何の収入もなくなって、誰かの保護を受けて生きている人のことを考えてみましょう。 その人たちは、初めから何の意味のある行動もできなくなっていたのではなくて、ある日を境にして、なんだか変だな?と思っているうちに支障なり障害なりをあらわしたのではありませんか。
あなたが、その人について「なんとかならないものか?」と心配しているのを、やっぱり、ある日を境にして心配することを諦めたころから、その人も、社会的に、人間として生きていくことを諦めたのです。
その人が諦めたことと同じように、あなたも、やっぱり今、少しずつ「諦め」の毎日を送っているのではありませんか。
あなたを無気力にさせて、スマホやパソコン、ケータイのディスプレー(画面)に表示させているものに逃避して無感覚、無思考におちいらせているのが認知症(痴呆症)という「行動の止まり方」です。
ポルソナーレは、今もほぼ毎日、昔ふうにいうと「心や精神の病」といわれている病理へのカウンセリングをおこなっています。 「この人は、20年前はこういうことをおこなっていた。しかし、10年前から、ちょっとあやしい異常があらわれた。そして、数年前からなんでこんなに悲しくも、哀れなことを行ない、言い、生活の中のこととか人間関係のぜんぶをおかしくさせているの?」と観察される人がおられるのです。そのような人が、どんどん増えています。 この長期的な人間観察による「話し方」「しゃべり方」「行ない方」を、脳の働き方の裏付けにしてみると、それらがぜんぶ、このたび発行する「脳を発達させる日本語トレーニング・ペーパー」(『谷川うさ子王国物語』パート・Ⅴ(ファイブ)」の裏付けになっています。
ここで教えていることを、「そんなことは見たことも聞いたこともない」と言う人はいるでしょう。それは「自分が見聞きしていることは、ぜんぶネットで検索できる」と思い込んでいるからで、「ネットで検索できないものは、この世の中に存在しないものだ」とも、思い込んでいるからです。 それでも、「ちょっと、自分の人生には危機感を感じているんです」とお思いの人は、今のうちから認知症(痴呆症)の毒が全身に回らないうちに、学習におとりくみください。
■必ずしも高齢者の問題ではないことを、お伝えしています。今の日本では、いったん行動にブレーキがかかると、とんでもなくお金がかかり、財産のほとんどをなくす、という事態になります。 生活の防衛のためにも、よりよい学習効果をあげつづけましょう。 |
|