谷川うさ子の「今日の一言」掲示板


この「谷川うさ子の今日の一言」と「掲示板」は、「ポルソナーレのカウンセリング・ゼミ」と、
そして、「現在の日本の社会情勢」についてインフォメーションするコーナーです。
みなさまの「社会性の知性の発達」(脳の発達)の道しるべとしてお役立てください。

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[3918] 質問よろしいでしょうか? Ayuko - 最新投稿 母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね? 2016/06/30(木)17:55
[3918-1] 質問よろしいでしょうか? Ayuko 2016/06/24(金)08:07
   うさ子さん、こんにちは。

ゼミの学習とトレーニングペーパーによる学習に取り組んでいるAyukoです。

「母親が子どもに人の悪口を言うと、子どもは名詞の言葉が分からない聴覚中心の強迫神経症になる」と言うことでしたが、何らかの過ちなどをきっかけにして、相手や他者への「批判」「非難」「敵意」「無能さ」「欠陥」「短所」「相手の過失」などの言葉がクローズアップしてしまい、「良い点」「長所」に対して盲目的に陥るケースも「強迫神経症」であると言えるのでしょうか?

また、相手や他者に対してアンバランスな捉え方しかできないと言うリスクを回避するためには、「肯定面」「否定面」の双方をバランスよく公正に捉えようと努力することが強く求められると思われるのですが、どのように相手や他者とコミュニケーションをとる事が大切と言えるのでしょうか?

時間がある時でよろしいので、回答の方よろしくお願いいたします。

[3918-2] 東大卒ニートの理由 母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね? 2016/06/27(月)20:14
   うさ子さま、こんにちは。

「尾木ママ」こと教育評論家の尾木直樹さんと、息子3人を東大理3に入学させたことで話題の主婦「佐藤ママ」こと佐藤亮子さんが、子育てに関して大激論を交わしたテレビ番組を視聴しました。
曽野綾子の小説「虚構の家」を連想してしまいました。
30年ほど前に書かれた作品は当時、一見豊かで幸福そうな家庭も内実は虚構の家なのでした。
一視聴者の私も、俗世界に毒されていますので、佐藤ママの何が問題なのか、具体的にわかりません。
尾木ママが何を憂いて憤るのかも、具体的にわかりません。ただ、佐藤ママを「個の女性」として凝視してみると、何かとんでもなくイケない行為に走っている感じが否めません。それは例えば、どうしても多額の返済に迫られて、やむを已まれず何かを強行するような頑迷さです。あのような「頑迷固陋」に直面すれば、本当に賢い受験生は、もはや東大という国家資格には、経済価値を見出せないのではないでしょうか?
しょせんは、ママの道楽のためのお受験であり、行き着く先は、ニートという気がします。

[3918-3] 「Ayukoさん」のお尋ねにお答えいたします(6月27日、ポルソナーレ・谷川うさ子) 谷川うさ子 2016/06/28(火)10:26
    「Ayukoさん」からは、6月24日付けでご質問のご投稿をいただきました。どうもありがとうございました。

 「Ayukoさん」のご質問の主旨は次のとおりでした。
◎「Ayukoさん」のお尋ねの内容

一、ポルソナーレのカウンセリング・ゼミと、『日本語トレーニング・ペーパー』(実践実技・日本語講座・Ⅴ)の学習にとりくんでいる。

 「母親が、子どもに他者の悪口を言うと、その子どもは聴覚中心の強迫神経症をつくる」(学校の勉強、仕事、日常生活の中の『名詞』の言葉を分かることができない)ということだった。

 では、次のケースはどうなるのだろうか。
◎相手、他者を「批判する」
◎相手、他者を「非難する」
◎相手、他者に「敵意」を向ける
◎相手、他者に「無能さ」を言う
◎相手、他者に「欠陥」を言う
◎相手、他者に「短所」を言う
◎相手、他者に「過失」を言う

 これらの場合も、「相手」(当事者、聞いている子ども、話している当の人間に)が「クローズ・アップ」(視覚のイメージ)となり、相手のもつ「良い点」「長所」が見えなくなり、ここでも「強迫神経症」がつくられるのか?

■お答えします
 ご質問の内容はよく分かりますが、具体的な場面のイメージがとりにくいので、事例をあげてお答えします。

■6月28日の「日刊ゲンダイ」に、「ITジャーナリスト・井上トシユキ」が読売新聞の「人生相談」がネットにとりあげられて「ネット炎上した」というケースを紹介しています。

 「人生相談」(今年の5月)は、母親によるものです。
 2人の子どもがいます(高3の娘、中3の息子です)。
 「高3の娘はよく勉強している。しかし中3の男の子はスマートフォンでゲームばかりしている」「こんなクズ、産むんじゃなかった」「こんな息子を私の人生から抹消したい」(相談者の母親)。

 回答者の、テレビでも子育てのアドバイスをしている「女子大学長」は、「すぐに心、態度を改めて子どもに謝れ」「子どもを精神的に抹消しているのも同然」と指摘した。

 ネットの中の賛同者の登校は「痛快な回答だ」「想像しただけで胸が詰まる」「最近の親って、こんなこと言うのか?正気の沙汰じゃない」。

 ネットの中での批判者は「朝から晩までゲームをやっていて、勉強もせずに、ただ飯食うだけのガキに、親が謝ったら状況が改善するのか?」「親も人間、限界はある」「お母さんが息子さんのこと以外にストレスがあるのかもしれないという視点は持ってほしい」。

[3918-4] 谷川うさ子 2016/06/28(火)10:27
    その他の意見は、「母親は、誰かれかまわずグチを言いたいだけだ。何を言ってもムダ」「必要なことをやっていればやりたいこともO・Kにすればよい」。
 
■ポルソナーレが、日本人の脳の働き方から明らかにした「強迫」とは、この事例に即していうと、「こんなクズ、産まなきゃよかった」(母親)、「子どもに今すぐ謝れ」(回答者の女子大の学長)、「正気の沙汰じゃない」(ネット投稿者)、「親が謝ったら状況が改善するのか?」(ネット回答者)、などの「話し方」(聞き方)のことです。これらは「自分はこう思った」「自分はこう見た」(読んだ)「自分はこう聞いた」という動詞文の「動詞」による表現です。

■なぜ、これが「強迫」なのか?というと「発言」(すなわち『行動』のことです)の「対象」の「中3の息子」「高3の娘」「母親」「学校の勉強」「スマートフォン」「ゲーム」といった「名詞」(抽象名詞、形容詞も)が『無い』という扱い(関わり方)になっています。「自分にとっての行動の目的(対象)」として「こんなクズ」「息子に謝れ」「こんなことを言うのか」ということが思い浮べられています。

■「強迫」とは、「自分はこう思った」「自分はこう見た」「自分はこう聞いた」という『感覚の知覚』を「動詞」として言いあらわすときに、「名詞」で言いあらわされる対象(本来の行動の対象)が「壊されること」、「自分が恣意的に作り上げて『これが対象だ』と勝手に作った目的(対象)をイメージすること」をいいます。

■事例にみるように、言葉で批難したり、悪く言ったり、敵意をあらわすことを発語(発生)すると、「母親が子どもを排除する」「女子大学の学長が、母親を排除する」ように、社会秩序、倫理としての行動秩序が「破壊される」のです。

■この「社会秩序」「倫理としての行動秩序」を壊す「行動の仕方」が「強迫神経症」です。
ここでは、「Ayukoさん」がおっしゃるとおり、目的(対象)として「有る」のは、「ゲーム依存の中3の男の子」(母親の強迫)、「中3の男の子をクズ扱いする母親」(女子大の学長の強迫)であり、これらの「クローズアップとして視覚のイメージ」が表象します。

 このような「強迫のイメージ」が「高1長女による母親殺害事件」「兵庫・尼崎市の騒音襲撃殺人事件」「東京・江戸川区の騒音襲撃殺人事件」「ストーカー男・アイドル女性襲撃刺傷事件」「中2女子の2人の手つなぎ急行電車飛び込み心中事件」(東京・品川区)などの「行動の目的」となっています。

◎「Ayukoさん」のもうひとつのお尋ねにお答えします
 「相手、他者にたいしてアンバランスな捉え方しかできないというリスクを回避するためには、どういうコミュニケーションをとることが大切か?」(肯定面、否定面の両方をバランスよく公正に捉えるとは、どういうコミュニケーションのことか?)

■お答えいたします
 分かりやすい例をあげます。国語学者の大野晋は、『日本語の文法を考える』(岩波新書)の中で、日本語の「敬語体系」を説明しています。

A・「貴様」「御前」…外扱い(尊い方。神様の前)
B・「キサマ」「オマエ、テメエ」…内扱い(バカヤロウのののしり言葉、言いなりになって逆らうな)

 Aは、名詞(抽象名詞)の概念としての「社会秩序」「倫理」(モラル、日常の行動秩序)です。

[3918-5] 谷川うさ子 2016/06/28(火)10:27
    Bは、「動詞」が「名詞」を否定して、「社会秩序」や「倫理・モラル…共生や共存の中の行動秩序」を破壊しています。

 多くの日本人の使う「動詞文」の「動詞」は、「親子」「恋人」「夫と妻」の中の「共生、共存の共同体をつくる倫理」を壊すことを当り前にしています。

 コミュニケーションの対策は、常に、「名詞」を正しく話すこと、聞くこと、書くこと、です。これは、「行動の対象」(目的)を正しく説明する(学習する)、会話で共有するということです。

■すると、女性の倫理(心情の能力)の「優しくする」「親切にする」「思いやりをかける」「慈しむ」という行動の仕方が驚くほどすばらしく回復します。

■男性は、倫理(心情の能力)の「相手の健康や自立を助ける」「相手の社会化を応援する」「相手の社会的なトラブルを回避する能力を育む」「社会的に価値のあるものの取得のしかたを教える」という行動の仕方が、みるみる、目ざましく回復します。

■「Ayukoさん」の日々の学習成果と実りの多い夏の日の毎日であることをお祈りしています。

[3918-6] ご指導ありがとうございました。 Ayuko 2016/06/28(火)14:36
   「強迫神経症」の仕組みのご説明ありがとうございました。それから、コミュニケーションの対策についてのご指導もありがとうございました。

常に「名詞」を正しく話す事、聞くこと、書くこと(行動の対象・目的を正しく学習・説明すること。会話を共有すること)を生活習慣の一部として定着できるように、これからも日々努力していきます。

[3918-7] 「母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?」さんのお尋ねにお答えします。(ポルソナーレ・谷川うさ子、平成28年6月28日) 谷川うさ子 2016/06/30(木)14:50
    「母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?」さんからお尋ねのご投稿をいただきました。どうもありがとうございました。お尋ねのことに次のようにお答えいたします。

◎「母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?」さんのお尋ねの主旨

一、テレビ番組で教育評論家・尾木直樹と佐藤亮子(母親、息子3人を東大理3に入学させた女性)の激論を放映していた。
二、東大・理3に入学した。
三、この母親は、息子3人に何をやったことになるのか?

◎メッセージ…東大を卒業した息子3人は、3人とも「ニート状態」になるかもしれないということでしょうか。尾木直樹は、母親は、息子3人に過度に介入したことの責を問われる、と批判しているのでしょうか。また、佐藤亮子さん(母親)は、息子がニート状態になるかどうか?の心配も含めて、東大・理3に合格させたこと自体は、母親として正しいと主張しているのでしょうか?

■お答えします

 お尋ねの主旨は、「母親が息子(あるいは娘)の受験に介入して、小学校、中学校、高校、大学の受験まで指導しつづけることには、どういうメリット、デメリットがあるのか?」「息子3人は東大理3を卒業したが、卒業後、ニート状態になるかもしれない。すると息子3人のその後の人生に母親の受験介入は、原因と根拠があるといいうるのか?」、この2点であると、整理させていただきます。

●問題となることを、「東大・理3に入学した」(しかし、卒業後、ニート状態になりうる)ことであるとしましょう。東大にかぎらず、高校に行って勉強する、大学に入って勉強する、ということが、多くの日本人にとって何を意味するのか?と考えてみる必要がある、とポルソナーレは考えます。

 お忘れかもしれませんが、ここ数年の間に、高校や大学に通っている「女子」が「友人を殺害する」、「母親を殺害する」「中学生の女の子が2人、電車に手をつないで飛び込み自殺、心中をする」という事件がおこりました。

 もし、中学、高校、大学に行って「勉強すること」が、「社会秩序」「法的に正しい行動」「共存、共生(家族、恋人、親子が助け合って、互いに支え合って生きていくこと)の中の倫理(モラル)としての行動秩序」も学習することだ、多くの人がそんなふうに成長している、とすると、「人を殺す」「自殺する」「人を虐待する」「相手と自分の間に理由のある攻撃を加える」といったことは起こらないはずです。

●これらの事件も、そして「息子3人を東大に入れるために尽した母親」も、「社会秩序」や「倫理、モラル」といった人間の本質の「行動秩序」は学んでいない、学ぶ必要があるとは考えていない、また、学校、家庭で学ぶということを行なうものでもない、という日本人の「現実」をものがたっています。

●むしろ、「人を殺してはいけない」「親を殺してはいけない」「子どもを殺害してはいけない」という人間の「行動秩序」が否定されている、「殺してもいいんだ」「自殺してもいいんだ」という「ものの考え方」(性格のプロフィール)が根強く、強固な常識として多くの人が抱えていることをものがたっています。

[3918-8] 谷川うさ子 2016/06/30(木)14:50
    もちろん、こういうことを積極的に、目的をもって考えているということではありません。「性格」とは、「ものの考え方」のことです。無意識のうちに、無意識による行動として「考えている」ということです。人間は、「自覚的に考える、行動する」ことと「無意識に考える、行動する」ことの二つをおこないます。服を着る、脱ぐ、入浴する、歯を磨く、などは、そのつど順序を考えておこなうことはしません。「無意識の観念の運動」といって、「目で見た」「耳で聞いた」「手で触った」などの「感覚の知覚」の「知覚の認知」で行動します。これが「無意識の観念の運動」です。

●多くの日本人は、この「無意識の観念の運動」(性格をあらわすものの考え方)を、日本語の動詞文の「動詞」がつくります。これは、学校の勉強も資格の勉強も、「読めればいい」「書ければいい」「話せれば、なおいい」という「行動の仕方」になるのです。

 国語学者・大野晋が『日本語の文法を考える』(岩波新書)で説明しているところを例にあげます。

A・貴様(きさま)(尊い方)
  御前(おんまえ)(神様の前)

B・貴様(キサマ)(バカヤロウ、ぶん殴るぞ)
  御前(オマエ)(オマエ、テメエ。逆らうな。言いなりになれ。従属しろ)

 Aは、「名詞」ないし「抽象名詞」です。社会秩序、倫理としての行動秩序をあらわします。

 Bは、日本語の動詞文の「動詞」による表現です。
 「見た」「聞いた」「触った」という身体の五感覚の「感覚の知覚」を「動詞」として言いあらわします。

 その結果、「名詞」「抽象名詞」のもつ概念としての秩序のあらわす「社会の規範、法、規律」を「無い」として扱い、自分の「行動の秩序」の場面で、「人を殺す」「仕事に就かない」「子どもの人生を破滅させる」といった「倫理の破壊」をおこなうのです。

●平成28年6月28日付の「夕刊フジ」によると、日本人には「介護離職をする人」が増えているそうです。ある大手商社の調査では、すでに介護をしている社員は11%、今後、介護の予定の人が80%である、という状況です。介護離職をする人は実の娘56%、実の息子47%、です。

 「仕事と介護の両立が難しい」「自分の心身が不調になった」「自分の希望として介護に専念したいから」が介護離職の上位の理由です。

 日本語の動詞文の「動詞」による「行動」は、Aのとおりに「名詞」(抽象名詞も)を正しく学習すると、要介護状態を防げるし、回復も可能ということを示しています。また、「仕事」の中のどんな「名詞」もAのとおりに正しく学習すると「離職しなくてもすむ」ことを証明しています。当然「ニート」にもならない、どこの学校でも「社会秩序」「共存、共生の倫理」を身につけて、誰とでも、仲よく、楽しくやっていける社会性の能力を目ざましく、順調に成長していけることも証明しています。

●「母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?」さん、こういうポルソナーレの脳の働き方から見た「性格プロファイリング」の仕方を学習していただくと、社会状況がどんなに不安定になっても、自信満々で楽しく生きていくことができますよ。

[3918-9] ご指導ありがとうございました。 母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね? 2016/06/30(木)17:55
   うさ子さま、こんにちは。
ポルソナーレの脳の働き方から見た「性格プロファイリング」の仕方を詳しくご説明頂きまして、ありがとうございました。
今後とも変わらぬご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。


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[2025/03/18 14:11] 谷川うさ子の「今日の一言」掲示板 管理人 谷川うさ子