[3918-8] 谷川うさ子 2016/06/30(木)14:50 修正時間切れ
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もちろん、こういうことを積極的に、目的をもって考えているということではありません。「性格」とは、「ものの考え方」のことです。無意識のうちに、無意識による行動として「考えている」ということです。人間は、「自覚的に考える、行動する」ことと「無意識に考える、行動する」ことの二つをおこないます。服を着る、脱ぐ、入浴する、歯を磨く、などは、そのつど順序を考えておこなうことはしません。「無意識の観念の運動」といって、「目で見た」「耳で聞いた」「手で触った」などの「感覚の知覚」の「知覚の認知」で行動します。これが「無意識の観念の運動」です。
●多くの日本人は、この「無意識の観念の運動」(性格をあらわすものの考え方)を、日本語の動詞文の「動詞」がつくります。これは、学校の勉強も資格の勉強も、「読めればいい」「書ければいい」「話せれば、なおいい」という「行動の仕方」になるのです。
国語学者・大野晋が『日本語の文法を考える』(岩波新書)で説明しているところを例にあげます。
A・貴様(きさま)(尊い方) 御前(おんまえ)(神様の前)
B・貴様(キサマ)(バカヤロウ、ぶん殴るぞ) 御前(オマエ)(オマエ、テメエ。逆らうな。言いなりになれ。従属しろ)
Aは、「名詞」ないし「抽象名詞」です。社会秩序、倫理としての行動秩序をあらわします。
Bは、日本語の動詞文の「動詞」による表現です。 「見た」「聞いた」「触った」という身体の五感覚の「感覚の知覚」を「動詞」として言いあらわします。
その結果、「名詞」「抽象名詞」のもつ概念としての秩序のあらわす「社会の規範、法、規律」を「無い」として扱い、自分の「行動の秩序」の場面で、「人を殺す」「仕事に就かない」「子どもの人生を破滅させる」といった「倫理の破壊」をおこなうのです。
●平成28年6月28日付の「夕刊フジ」によると、日本人には「介護離職をする人」が増えているそうです。ある大手商社の調査では、すでに介護をしている社員は11%、今後、介護の予定の人が80%である、という状況です。介護離職をする人は実の娘56%、実の息子47%、です。
「仕事と介護の両立が難しい」「自分の心身が不調になった」「自分の希望として介護に専念したいから」が介護離職の上位の理由です。
日本語の動詞文の「動詞」による「行動」は、Aのとおりに「名詞」(抽象名詞も)を正しく学習すると、要介護状態を防げるし、回復も可能ということを示しています。また、「仕事」の中のどんな「名詞」もAのとおりに正しく学習すると「離職しなくてもすむ」ことを証明しています。当然「ニート」にもならない、どこの学校でも「社会秩序」「共存、共生の倫理」を身につけて、誰とでも、仲よく、楽しくやっていける社会性の能力を目ざましく、順調に成長していけることも証明しています。
●「母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?」さん、こういうポルソナーレの脳の働き方から見た「性格プロファイリング」の仕方を学習していただくと、社会状況がどんなに不安定になっても、自信満々で楽しく生きていくことができますよ。 |
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