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日本は、世界屈指の 自殺大国であることは よく知られている。 高齢者の自殺は 減少しているが、 10代の若者の自殺率は 上昇しつづけている。 若年者層が追い 詰められている。 原因は、日本語の 動詞文の「動詞」にある。 「動詞」が「学習障害」を起こしている。 誰も教えない日本人の 「行動の止まり」の しくみと対策を教える。
井原裕(いはらひろし・精神科医)の話。 「日本は世界で屈指の自殺大国である。 ここ数年、毎年、自殺者は減っている(2万3971人)。 しかし、自殺好発年齢の働き盛りの人口が減っただけで、若者の自殺率は減っていない。 10代の自殺率は、1990年以降、一貫して増えつづけている」(日刊ゲンダイ、平成28年5月10日)
ポルソナーレのカウンセリングの現場の観察からいうと、「自殺」とは「行動の止まり」のことです。 かつての日本人は、うつ病や分裂病という症状をつくり出していたので「自分の行動の止まり」を「これは異常だ」と分かっていました。 「人が自分のことをどう思っているのか、とても気になる」(対人恐怖症という分裂病)、「グループの中に入っていけない、学校の教室の中に入れない」(うつ病のカテゴリーの強迫神経症)。
このような妄想(イメージ)があるから、現実の中の人間関係とか社会の参加対象の学校や職場に適応する行動をあらわすことができないという病理症状が一般的でした。
現代は、パソコン、スマホ、デバイスなどのテクノロジーが画面(ディスプレー)にかつての妄想の像や言葉を表示させています。 「画面に見えているものは、見るという知覚が認知しているので、本当のことだ」と誰もが思っています。しかし、「画面に見ているものは、『見る』(聞く)という知覚が見ているものだけを見ているのであって、見るという行動の対象を見ているのではありません」(熊野クマ江さん)。 「UFOを見た」「ゆうれいを見た」「心霊を見た」ということと同じ「見た」ということが「スマホの画面を見る」「デバイスの画面を見る」「パソコンの画面を見る」です。 これが「学習障害」をつくり出します。 |