[4305-2] 谷川うさ子 2016/09/12(月)14:05 修正時間切れ
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●これが「学習障害」です
この男性の相談は、「学習障害」の事例です。 「学習障害」とは何か?というと「自分はこう思う」ことだけを話して、話題性ということに自分の考えを向けないということをいいます。 日本語とは、ひらがなの言葉のことです。和語(ヤマトコトバ)といいます。日本語(和語)は、「動詞文」といって、「見た」「聞いた」「触った」という身体の目や耳、手足が触って感覚が経験したことを言葉にして話すという話し方、聞き方、書き方のことです。 多少でも「英語」に関心があって学習した人にはよくお分りのとおり、「話す」でも「書く」でも「聞く」でも、このような動詞(行動)には「目的」が必要です。「目的」とは「対象」といいます。 「目的」とは、「名詞」あるいは「抽象名詞」といわれる言葉のことです。 日本語の「和語」にはこの「名詞」がありません。 このようにいうと「犬」「猫」「花」「家」とは名詞じゃないのか?と思う人もいるでしょう。これらの言葉は「名詞」でもいいのですが、もともとは、日本語(和語)の「動詞」がつくった「名詞」なのです。
●日本語(和語)には「概念としての名詞」はありません
たとえばひかり(光)ならばhikar-i(イ)というようにi(イ)の発音が「名詞」です。ひかる(hikar-u)ならu(ウ)の音がそのまま「動詞」です。 ひかり(hikar-i)でも「名詞」でいいじゃないか?と思っているのが多くの日本人です。 すると「漢字・漢語」の「名詞」の「光源」「光彩」「光沢」という語義と、その意味の「明るい」の内容の「明確」や「明晰」が分かりません。 これは、「社会の中の言葉が分からない」ということです。「仕事の中の言葉が分からない」ということです。そして「職場の人間関係のルール、約束ごとも分からない」ということです。当然、男性は、女性との人間関係の関係性とは?も分かりません。 このことは、女性にとっても同じことがいえます。女性は、男性との関係のしくみが全く分かりません。
●日本人は動詞文を「内扱い」として、「漢字・漢語」を不問にします
日本語が「動詞文」であるということは、日本人がいろいろな心身の病気をつくり出す原因になっています。 その一つは、日本語(和語)を「内扱い」とする、「漢字・漢語」を「外扱い」とする、ということです。
◎外扱いの例 貴様(きさま・尊い方への呼び方) 御前(おんまえ・神様の前) ◎内扱いの例 貴様(キサマ。ののしり語。相手を罵倒する言葉) 御前(オマエ、テメエ、おまえら。相手を支配して従属を強いる呼び方)
「内扱い」とは「和語・ヤマトコトバの動詞文」だけを話すということです。 「漢字・漢語」の「貴様」「御前」のような「名詞」「抽象名詞」を「自分はこう思う」式の「動詞」で解釈して転用したり、全く別の「品詞」に転成することをいいます。「御前」は「代名詞」に「品詞の転成」がおこなわれています。 |
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