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●言語障害が日本の心身の病気の原因です
ポルソナーレのカウンセリング・ゼミは、日本人に多く見られる心身の病気は、要介護状態に陥る原因の認知症(痴呆症)が誰にも避けられない到達点であると考えてきました。日本人の心身の病気は、高齢になって体力が減退したり、身体の機能が衰える以前から「うつ病」や「分裂病」(統合失調症)といった病理症状をあらわしています。 ポルソナーレは、約40年くらいの間、この日本人の「心・精神の病」の解決のための対策の開発にとりくんできました。
ここへきて、「原因は、日本語の使い方を誤っている学習障害と、ここからつくり出される言語障害が原因である」ことを明らかにしました。 この「言語障害」については、説明すれば誰もがすぐに納得することですが、実は、多くの日本人がよく分かっていることです。ポルソナーレが新しく発見したとか、誰にも理解できない特殊な障害といったものではありません。
「言語障害」とは何か?とひとくちにいうと、日本語(和語・ヤマトコトバ)は、脳の中の言語野(ブローカー言語野のことです)では、「秩序」とか「規則」とか「決まりごと」などをつくる言語領域でつくられてはいないという言葉です。この意味で、日本語は言葉ではあっても、ヨーロッパ語と同じ「言語ではない」のです。 言葉と言語は、定義からすると、同じものではありません。日本語(和語・ヤマトコトバ)は、言葉ではあっても言語ではありません。「時制が無い」などはその証拠の一つです。
●「漢字」「漢語」を無視するのが言語障害です
日本が、明治以降、近代国家として発展してきたのは「漢字」「漢語」によってヨーロッパ語を翻訳して輸入してきたからです。 「漢字」(漢語)が、社会や経済や法律や政治や日本人の人間関係や生活を形づくり、運営し、維持してきています。 「漢字」「漢語」は「言語」です。脳の言語野では「規則」(約束)をつくる言語領域で学習されて、記憶されています。ヨーロッパ語も、「漢字」「漢語」と同じ脳の言語領域で学習されています。
もし、日本人が「英語を学んで身につけよう」「ドイツ語やフランス語を学んで、役に立つ言語の能力を身につけよう」と思うならば、「ブローカー言語野の言語領域」の「漢字」や「漢語」を学習する言語領域で学習しなければ、つねに「言語障害」が起こっていて、会話とか、説明するとか、相手の考えを正しく分かるためには「障害」が起こります。
もちろん、「英語」や「ドイツ語」「フランス語」を、会話や人の話を聴いて分かって、自分も話せるようになったからといって、何らの能力や実力をあらわすことにはなりません。ヨーロッパ(EU)では、難民問題やイギリスの EU離脱が混迷を引き起こし、アメリカでは、貧困の格差や軍事行動が政治問題を引き起こしているように、「手段としての英語なり、ドイツ語、フランス語によって、何を対象にして話し、どう判断するのか、どういう論理で説明するのか?」という「目的」についての学習が必要です。
●英語、ドイツ語、フランス語の学習と同じように、「漢字」「漢語」を読めて、意味が分かるだけでは役に立ちません
同じように、「漢字」「漢語」を正しく読めて、正しい意味を理解して、その上で「漢字」「漢語」を手段として、自分自身や周りの人たちの心身の病気を対象にしてこれをどのように改善するのか?どのように予防するのか?の「目的」について考えたり、説明したり、分かち合うというもうひとつの能力が必要です。 |