[4519-2] 谷川うさ子 2016/11/02(水)18:00 修正時間切れ
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●間違いだらけの認知症予防の療法
そこで、日本でとりくまれているのが「回想法」という療法です。 一九六四年にアメリカの精神科医のバトラーが提唱した療法です。 軽度の認知症の人に古い生活用品とか人形、写真などを見せて、記憶をよみがえらせる、そして話してもらう、思い出を語ってもらうという療法です。 最近は、「地域回想療法」といって、地域の民具などを見て、思い出を語ってもらうという地域ぐるみの「回想法」もおこなわれています。 婚礼行事や農作業の用具、幼い頃に遊んだおもちゃなどを展示する資料館や博物館が目立ってきているというおKとです。 「2025年」になると高齢者の5人に1人は痴呆症になり、700万人に増加するという試算もあるので、誰もが「自分のこと」として考えているということのようです。 「三重大学病院(津市)では、音楽療法にとりくんでいる。音楽療法士の伴奏でスクリーンの歌詞を見て合唱する。 さらに音楽と組み合わせて体操をする。 すると、物の状態などを早く正しく認識する空間認知の精神運動が大きく改善されたという」 (日本経済新聞、編集委員、木村彰)
●誰も知らない認知症の正体
日本人の認知症(痴呆症)とは、「記憶できない」こと、「すぐに忘れる」こと、というように理解されています。せっかく憶えた仕事も、50歳をすぎると、ある日突然、記憶が飛んでいったかのようにポッカリと空白になってしまう、これが今の日本はもちろん世界の精神医療の理解です。 しかし、軽度認知症(MCI)では、ひとりで入浴もできるし、食事も忘れずに食べる、服だってひとりで脱ぎ着できるので、当の本人もそれほど深刻に思い詰めてはいない、という症状です。 人間は、ゲームとか音楽とか、マンガを読むとかの楽しいことがあれば、困っていることは何も無いように思えます。まず何よりも、自分の明日のこととか将来のことなど、考える能力が消えていれば自分に困ったことが起こっているなど分かりようもないからです。 軽度認知症(痴呆症)の特徴は、当事者の本人は何も困っていないということです。 「日本人の軽度認知症(痴呆症)でも、昔から心身の病気といわれてきているうつ病とか分裂症とか強迫神経症は、日本人が使っている日本語(和語・ひらがなの言葉)の使い方に原因と理由があります。
●認知症は、日本語(ひらがなの言葉)の使い方が原因で起こる
日本語(和語・ヤマトコトバ)は、脳の言語野のうち時間性の言語領域でつくられていて、そして話し、思考し、行動にあらわされているのです。 だから、日本語(和語・ひらがなの言葉)を間違って使っている人は、誰であっても認知症(痴呆症)になるんですよ」 と説明するのは、ポルソナーレの熊野クマ江さんです。 三重大学病院で「空間認識が回復した」という発言そのものが日本語(和語)の特性というもので、音楽療法や体操、そして「回想療法」で「学習したことを忘れない」という意味の記憶が回復するということは、ありえないというのがポルソナーレのカウンセリング・ゼミの認知症(痴呆症)の研究の見解です。 |
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