[4777-2] 谷川うさ子 2017/06/11(日)17:51 修正時間切れ
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●なぜ?日本人に多い「恐い、だから近づかない」、何もしない心の病いの理由とは
「○○が恐い」という「恐怖症」は、ガスの元栓のほかにも恐いとする対象はたくさんあります。 ポルソナーレのカウンセリングの現場で聞いた例をご紹介します。 「電車が恐い。電車に乗ると、胸がドキドキしてきて息苦しくなる。不安でパニックになる」 「狭い所が恐い。だから会議が恐い。就職の面接が狭い所で行なわれるとき面接を受けないで帰ってくる」 「電話が恐い。何を言われるのかが恐怖。一過性の難聴になって人の話すことが何も聞こえなくなったこともある」 などです。このほかにも「女性が恐い」「病気が恐い」「親が死んで一人になるのが恐い」「不潔なものが恐い」「特定の人と話すのが恐い」などがあります。
日本人にだけ多い「対人恐怖」も含めて、「恐い」という病気の特徴は、「恐いこと」の実体が無いことです。 ガスの元栓を開きっぱなしにしてガスが漏れたとか、玄関のカギを閉め忘れて物を盗られる被害に合ったなどのトラブルが起きたなどの、「恐い」の理由を構成する実体はなにもありません。
●心の病の人でもOK!近づかない、何もしないうつ病、病気を深めるのを治すテクとは
なぜ、日本人の心の病の人はだれもが同じように「恐い」と言うのでしょうか?「恐い」も「心配でたまらない」も「不安だ」「緊張する」も同じ内容です。 ポルソナーレのカウンセリング・ゼミは、現ゼミ生の皆様とご一緒に考えて「恐い」のしくみを解明しました。それをお話します。 日本語は、「動詞文」です。このことは誰でもよく知っています。 日本人にはごく当り前の常識です。 じゃあ、「動詞文」とは何のことでしょうか? 「学校へ行く」「ご飯を食べる」の「行く」「食べる」が動詞です。 文の終わりに動詞がくっつくので動詞文だと学校でも教わるでしょう。 ところが、この説明だけでは動詞文の説明には足りないのです。 その足りないところをお話します。言葉とは、脳の中でつくられます。 言葉をつくるのは、脳の中の「ブローカー言語野」といいます。 脳の中で言葉はどうつくられるのか?についてはこれまで日本の誰も説明する人はいなかったので、初めて目にする人(耳にする人)もいるでしょう。 脳の中で言葉はどのようにつくられるのか?のしくみを分かると、日本人の心の病の人にどのように対策やアドバイスをお話しても全く伝わらない理由がよく分かります。 「ガスの元栓を閉めたか、どうか?」の恐怖症の人に「目で見て確かめたでしょう?」「手でも触って確かめたでしょう?」「だとすると、そのつど目で確かめる、手で触って確かめることがごくふつうの対策になりますよ」と説明してもこの説明を理解しません。 「理解しない人」は、「確かめること」にあたる行動をもっとエスカレートさせます。 昔、植木等というコメディアンが「わかっちゃいるけど止められない」という歌を歌いました。 この歌にかさねていうと「わかっているから止められない」とエスカレートさせる、もっと「恐い対象を拡大する」のが日本人の「恐怖症」や「不安・心配性」や「緊張症」です。 この病気のしくみを説明するのが「脳の働き方」、「言葉のつくられ方のしくみ」です。 ちょっとでもマシな人生を生きたい、がんや脳卒中、心臓病にはなりたくないと思う心のある人のために「恐怖症」という病気のしくみをお話します。 |
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