[4788-2] 谷川うさ子 2017/07/18(火)16:43 修正時間切れ
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◎動詞のつくる思考の二分法の例
隠ル――隠ス 流ル――流ス 落ル――落ス
「ル・ラル」(自然成立。近づかない。尊敬する。外扱い)
「ス・サス」(作為性。近づけば内扱いでデタラメをしゃべる。必ずウソをしゃべるべし!と思考する) (大野晋『日本語の文法を考える』岩波新書より)
吉本隆明は『共同幻想論』(角川ソフィア文庫)の『禁制論』で、日本人のしゃべる動詞の「ス・サス」の作為性が「黙契」(もっけい・ウソの言葉)をつくり、黙契を他者にしゃべって「禁制」(きんせい・嘘話を人にしゃべること)をつくり「共同性」としていると説明しています。 『共同幻想論』を読んだ人は多いでしょうが、「黙契とはウソの言葉のことだ」「禁制とは、ウソ話をぺらぺらと他者にしゃべりつづけることだ」とまで、はっきり、定義した人は誰もいません。 この「誰もいない」ことをいいことにして、日本人は、「ウソの話を他者にしゃべる、しかもイバって、エラそうにしゃべる」ことでぼう大な数と量の病気をつくり出してきました。 そして、毎日、病気をイバり、えらそうに他者を見下して「うまい酒をもって来い!うまいメシをもって来い!おもしろいアプリ、娯楽をもって来い!」と、『遠野物語』に出てくる「キツネ憑きの女性」と同じようにしゃべり、イバリ散らし、自分の身体はもちろん、生活経済、社会経済を破壊することを心からの喜びとして生きています。
・ポルソナーレのカウンセリングの現場が検証した!男性のウソ話がつくる病気の法則4選
たとえば「お風呂に入る」「トイレに行く、お通じ」が嘘の言葉とは誰も理解しないでしょう。「名詞文、抽象名詞文の概念」といっても頭がゴチャゴチャに混乱する人ばかりだと思われますが、正しくは「入浴」「排泄」が本質を言い表します。 「なんだっていいじゃないか」「通じればいいだろ」「生活の中でちっとも困らないだろ」と反撥するでしょう。 それが「イバリ」です。「えらそうに高見から見下す態度」です。 こういう発想でせいぜいのところ、社会参加を可能にするのは「モノマネ」(資格、学歴)です。 日本の男性は、この「モノマネ」で、高学歴になればイバり、めったに取れない資格を二つも三つも持てば「見返してやった」と王様か女王様気分で「病気の人生」を歩いています。
日本の男性が「ウソ話」をイバってしゃべる理由は、生育歴の中の母親にあります。 くわしくは、テキストに説明していますが、外側核タイプの母親の男子は、徹底して「モノマネ人生」です。モノマネに失敗した男性は、家の中でイバる人生を送るでしょう。モノマネに成功した男性は、他者に対して必ず、エラそうにふるまい、ダマしながらイバります。
そのモデルが「憑人論」(『共同幻想論』)の中の門脇真理の『狐憑病理論』の妄想症です。 男性がウソ話をしゃべるのは「明治」になってからです。現代では、ニートとか引きこもりとかゲーム依存症とかいわれていますが、実体は「キツネ憑き」であるということになります。
日本の男性は、母親と、出会った性の対象の女性の「ス・サス」の作為で、せいぜいのところ、資格、技術、学歴の「モノマネ」に到達しても、「現実をニセモノ」とみなす「禁制」に侵食されて、破滅以外のことは何一つ考えられない生き方をしているのが脳の働き方から見た亡びの行動の仕方です。
対策もレクチュアしているので、改善しようと考えれば、すぐにでも可能ですが、自分の脳の中にすみついている共同幻想の白いキツネの魅力に、果して勝てるのでしょうか。 これが本当の問題です。 |
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