[4790-2] 谷川うさ子 2017/07/27(木)10:27 修正時間切れ
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◎黙契の言葉の例 お飯(おめし)……ご飯のこと お足(おあし)……お金のこと おむし……味噌(みそ)のこと お数(おかず)……ご飯のおかずのこと おいしい……「いし」(美味のこと)
◎抽象名詞を「訓」(黙契)であらわす例 善……「よし」「よみす」「ほむ」 悪……「あし」「にくむ」「かたちみにくし」「みにくし」
吉本隆明が『共同幻想論』(禁制論)で「黙契」「禁制」といっているのは、例にみるような「偽(ぎ)の名詞、抽象名詞」のことです。 日本人は、女性も男性も家の外で勉強したり、働きます。 「仕事」に就く人は、「行動……仕事の仕方を動作、行為として学び、あらわす」「言葉……仕事のための行動や仕事の対象(目的)として学習して言いあらわす」、この二つのことをおこないます。 これが日本人の脳の働き方の内容です。 日本人は、「行動」も「言葉」も、「お数」や「お風呂」「トイレ」といった動詞の言葉を加工してつくった「名詞」(ニセモノの名詞、抽象名詞)を学ぶのです。 これを「黙契の言葉を学ぶ」「禁制の言葉で行動を学ぶ」といいます。
●残念!日本人が病気の人生を喜ぶ理由が判明
ここで日本人の心身の病理の起こり方を説明します。 日本人の「行動」も「言葉」も「黙契」であり「禁制」であることを理解しましょう。 これは、脳の言語野(ブローカー言語野)の「空間性の言語領域」(Y経路支配・交感神経の言語領域。名詞・抽象名詞の言語領域)にたいして「動詞の言葉だけを言って、聞く、しゃべる」ということです。 「現実」は、どんなものでも概念としての名詞、抽象名詞でつくられていて、存続しています。 それは、漢字・漢語の「音読み」とその「字義」「語義」で言いあらわされています。 日本人の「黙契」と「禁制」とは、漢字・漢語の「訓読み」が代表します。 訓読みの言葉しか知らない人は、「音読み」の仕事、社会、人間関係、生活の秩序などの現実は「存在しない」と思考します。 「関わらない」「参加しても正しく行動しない」「他者に正しく説明しない」のでつねに「自分の行動」も「現実」も崩壊の危機にさらされます。 これが、全ての日本人に共通する心身の病気のつくられ方(生成の機序)です。
●信じられない!日本の男性と女性がウソ話しかしゃべらない簡単テク
日本人がつくり出す病気のしくみというものがあります。 これも「黙契」と「禁制」がつくり出します。 大野晋によれば、日本語の動詞文の「動詞」は、「思考の二分法」をつくります。 |
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