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吉本隆明は『共同幻想論』 (角川ソフィア文庫)で 日本人の黙契と禁制を浮上させた。 また、「母系論」では、 「母系制」と「贈与」が 日本人の人間関係と日々の 生活の無意識に通底していると 説明している。 ポルソナーレが、日本人の 精神分裂病をカウンセリングの 見地から考察すると、 日本語の「動詞文」の 「動詞」に根拠がある。
●残念!「そんなことを言うと女性から嫌われて、敵視されますよ」と発言して男性が警告する「母系制の贈与」とは
ポルソナーレのカウンセリング・ゼミは、約40年間にわたって日本人の心・精神の病気(おもに精神分裂病)を、カウンセリングの現場の見地から考察してきました。 いくつものハードルをくぐりぬけて到達した日本人の心身の病気の根拠とは、「黙契」と「禁制」にあることを論理実証によって明らかにしました。 「黙契」とは、ふつうにいうと「ウソの言葉」のことです。「禁制」とは、この「ウソの言葉」をしゃべり、憶えさせ、家の外の社会で「行動」にあらわすことです。
こうはいっても、ほとんどの日本人は、「自分はウソをしゃべっている」という自覚はかけらもありません。 「そのような言葉と言い方は、おかしい。改善すべきだ」と指摘しても、その「おかしい言い方」の指摘の直後に、ただちにわざわざ「言う」というくらいに「自分は正しいのである」と心身にしみわたっています。 その「おかしい言葉」をロバのように頑強に変えないというのが精神分裂病を継承する母系制の「禁制」です。
ポルソナーレは、日本人の心・精神の病気を治すとか、改善することを命題にして、当の本人も「明らかに自分は異常な行動を他者に見せている。次々と異常な言葉をしゃべっている」と自覚している人を対象に、「その異常を治すには、これこれこういうことを行うべきである」と時間をかけて、証拠も見せて、また正常とはこういうことをいうというモデルも見せて「社会教育」の立場から説明してきました。 しかし、日本人のほとんどの人に共通する異常性は、このようなレクチュアの中に浮上します。 それは、脳の働き方のしくみから見るとよく分かる異常です。 「え?!なんでそれが異常なの?」と不快に思うことから、「常識はそれを異常というのである」とすることの例をあげます。 |