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日本人だけの病気と いわれているのが「怖い、 怖い」と「不安症状」だ。 「電車が怖い」「乗り 物が怖い」がよく 知られている。 長い間、強迫観念だ、 分裂病だ、と 言われてきた。 「だが、これは日本人に とってごくごく普通の 異常だ」と証言するのが 吉本隆明の 『母型論・贈与論』 (思潮社)だ。
●男性の相談の事例
わたしが銀行員。電車に乗るとパニックになります (男性、銀行員、50歳、匿名、再構成)
わたしは電車の中で、閉じこめられるという恐怖感が起こります。仕事は銀行員で外回りが多いので、毎日、電車から降りて歩くとか、ガマンしてパニックに耐えながら目的の駅までたどりつくことを行っています。
電車に乗ると、ごく自然に動悸がしてきて、息切れ、頭がもうろうとしてくる、息苦しくなることが起こります。そこで電車を降りるので、行き帰りの時間がものすごくかかります。 上司からはサボってパチンコでもしていると思われています。 (男性、50歳、銀行員、匿名、再構成)
●ポルソナーレのカウンセリングを正しく分かるためのまとめ
ポルソナーレのカウンセリングは、指示性のカウンセリングです。 ものごとには原因がある、だから結果がある、と問題をとらえます。 相談の事例の男性は、電車の中で怖いと考える出来事なり事故なりの経験があって、これを理由にイメージが思い起こされてくるという原因はありません。たんに、相談者の男性の想像による「恐い」のイメージがあるだけです。 すると、この「恐いのイメージ」がパニックになるとか、電車を降りるなどの原因です。 |