[4814-2] 谷川うさ子 2017/09/30(土)15:23 修正時間切れ
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人間は、何ごとかのイメージを思い浮べるだけで心身の状態が変わります。 たとえば、「青い一夜漬けの梅干し」を思い浮べて、これを口の中に入れて噛むというイメージを思い浮べると、口の中に酸っぱい感覚が広がります。唾液が口の中にあふれ出てくるでしょう。 これを「梅干し現象」とも「無意識の観念の運動」ともいいます。
そこでポルソナーレは、どんな不安でもすぐに消すための対処療法としてイメージ療法を開発してレクチュアします。 もともとはリチャード・バンドラーの「イメージ療法」がテクストになります。 相談の事例のケースでいうと、「狭い電車の中」とか「閉じこめられている自分」、「怖いと心臓がドキドキしている自分」といったイメージを「白黒にして小さくする」、もしくは、リチャード・バンドラーふうに「遠ざける」の「フィルムの逆回しのように過去に戻る」というように変更します。
●恐い、不安でOK!異常を普通にする「人間以下、動物未満」の脳の働き方テク
これで、たいていの人の身体症状はなくなります。 電車に乗っていない今、現在、強迫神経症をつくる「強迫のイメージ」がなくなります。 しかし、ポルソナーレのカウンセリングの現場の体験では、相談の事例のような「乗り物が怖い」「電車が怖い」という恐怖症や不安症が全く無くなることはないのです。 明らかに、原因は頭の中に思い浮ぶ「梅干し現象のイメージ」にあるのに、そして、そのイメージが消えてなくなったのに、一体、なぜ、「恐怖症」や「強迫神経症」が治らないのでしょうか。
治らない理由があります。 相談の事例にもとづいて説明します。 「恐い」という「イメージ」のいい例が「高所恐怖症」です。 しかし、高い所で作業をする人はたくさんいます。 「ビルの窓拭きの作業」などです。 「高い所が恐い」という恐怖症の人がこのような作業をおこなえるはずがありません。 なぜ、「恐くない」のか?というと、窓なり壁なりを掃除するという行動の対象を正確に見てイメージしているからです。 今、自分がいる所、自分がかかわっている対象(行動の目的)を目で見ている、そして、自分の行動の目的の対象をいつもそれだけをイメージしているから「恐くない」のです。 自分が見るべき行動の対象(目的)を点として、高い所の下から順に上方につなげていき、点の部位をリアルにイメージすると、高い所にいても「恐い」という「梅干し現象」は発生しません。 この点の部位をつなげるというプロセスのイメージが無いときに「落下している自分」のイメージが思い浮びます。 それが「高所恐怖症」です。
●どんな無能でも高給取りは簡単!現実が見えなければ悩む必要はなし
「電車が恐い」「乗り物が怖い」という相談の事例の男性も、行動の対象、すなわち目的の「名詞」「抽象名詞」が全く思い浮ばないことが根本の原因と理由です。 これは、脳の働き方によるものです。 電車で行き着く駅の名前が消えるとか、駅に着いて目で見てもここが自分の目的の駅であることが分からないということではありません。 日本語の動詞文の「動詞」だけの思考は、「目的となる駅」「行動の対象の駅」の視覚のイメージ(知覚の認知といいます)を脳の「実像」という部位からパッと消してしまうのです。 スマホ見ながら歩きの「スマホゾンビ」がその証拠です。「実像」のY経路(ゲシュタルト認知)が消えると、駅でも道路でも、電車の中でも全ての現実がパッと消えて見えなくなります。 |
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