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脳の働き方から見た動機は、「人前ではよくしゃべる。人が書いた字は読めない。人前で字を書くと手が震える人」と全く同じである。
平成29年10月31日。 神奈川県座間市で 男女9人を殺害して 遺体を遺棄、 解体したという 事件が起きた。 殺害された女性は、 インターネットに「自殺 願望」を表明している。 この事件は、 日本語の「動詞文」の動詞が つくる脳の働き方に 根本の動機と原因がある。
●「座間市・9人殺害事件」の動機とはどういうものか?
「座間市・9人殺害遺棄事件」の容疑者は、白石隆浩(27歳、元風俗スカウト)だ。 平成29年8月、9月、10月の三ヵ月間で9人の男女を殺害している。 殺害の理由は、金銭目当てとも、アメリカのシリアルキラーのように「性の欲望」の実現のためとも報道されている。 たしかに、殺害された女性の全員かどうかは不明だが、強姦したのちに首を絞めたと供述しているから、性の欲の対象にしたともいえなくもない。 金銭も、一人50万円から700円を奪っているので、金銭目当てともいえなくもないように見える。
だが、白石隆浩容疑者の9人男女殺害は、日本人だけに特有な脳の働き方の異常に原因も動機もある。 人間は、「自分が考えたことを実行し、考えないことは実行しない」という法則のもとで行動する。しゃべり、手足を動かすのは脳の働き方がつくり出すのだ。 この人間の本質を追究したのは吉本隆明だけである。 哲学者では、ハンナ・アーレントやヘーゲルらが「人間の考えたこと」と「考えないこと」、その結果の行動について説明している。
●欧米人と日本人の脳の働き方の違いとは
たしかに、欧米にもテロだとか、シリアルキラーなどの病的な殺人事件はある。これらの欧米人による病的な殺人事件には、「病的なイメージ」という対象がある。「宗教」であったり、民族の歪んだ共同性のヴィジョンが「病的な目的、対象」である。 原則として欧米人は「S+V+O+C」の文型にもとづいて思考する。 「O」とは名詞、抽象名詞のことだ。 「C」とは「形容詞」のことだ。 |