[4861-2] 谷川うさ子 2018/03/02(金)10:40 修正時間切れ
|
●脳の働き方は、「ハードの面」と「ソフトの面」の理解が必要である
脳の働き方の「ソフトの面」から「ものを見る」というしくみを説明するとどうなるのか。 視覚神経の交感神経(視覚)は、「運動」を特性としていて、ゲシュタルト形態(類似、動きの法則、統合)を知覚する。類似とは、ジョン・ロックのいう「外延化」のことだ。推移律、帰納、演繹のことだ。
視覚神経の副交感神経(聴覚)は「静止」を特性としている。この「静止」は、「聴覚」の本質の「記号化」「説明性」「伝達性」をつくり出す。 「静止」とは、「見ること」の行動の止まりのことだ。しかし「聴覚」のもつ「記号化」「説明する」「伝達する」という「像」の動かし方をつくり出す。 また「聴覚」(副交感神経)は、「光」「色」に感受性をもつ。
●スマホ、パソコンの画面を見る人の脳は、幻聴と幻覚だけしかつくらなくなる
ポルソナーレが現ゼミ生の皆様と一緒に解明した脳の働き方の理論にもとづいてスマホ、パソコンの画面を「見ること」を説明する。 スマホ、パソコンの画面は、視覚の交感神経は働いていない。 副交感神経の「聴覚」のつくる像だけが表示されている。 画面の電気ピカピカ、極彩色の文字、画像、を見るのは副交感神経の「静止」だ。 日常生活の中の「交通信号」の色、電気の光は、「交感神経の運動」が働くので見ないし、見えなくなる。 そしてゲシュタルト形態の「類似」やジョン・ロックのいう「延長」を見る(知覚する)のである。副交感神経(X経路・聴覚)が記号化(言葉、言語)する。
●聴覚がつくる像は、痛みか快感と同じ性質だから、現実の対象も目的も見えなくさせる暗闇の中に立つ
「画面を見る」のは、副交感神経のみの働きのことだ。聴覚だけが働いている。 聴覚のみとは、聴覚だけでつくる像を言葉にし、これをしゃべる、そのとおりに行動するということである。 これが「幻聴」であり、「幻覚」なのである。 スマホ、パソコンの画面には、自分の幻聴と一致する内容を表示して、幻覚としてハッキリしなかった像を目の感覚に映して脳(虚像)の中でより強化して表象している。 ここは、快楽、快感のイメージの世界となる。時間性だけの像しかないからあっという間に時刻、月日が過ぎ去っていく。 現実(社会)はニセモノとしか見えないので、自分がどんなに悲惨な状態かも全く気にならないのである。 |
|