[4893-1] がん、心臓病、脳梗塞よりも怖い「孤独」という脳の働き方と対策 谷川うさ子 2018/04/01(日)18:11 修正時間切れ
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永田宏(長浜バイオ 大学医療情報学・ 教授)が「孤独」が つくる「孤独死」 (自殺も含む)が 日本人の間で 増えていると 説明している。 誰にも看取られずに 亡くなること、 事件性がないと 判断された死が 「孤独死」だ。 単身者に多い。 東京都内では年間 4,600人が 孤独死している。 原因と対策を 教える。
●これが「孤独死する人」の最終ステージ
今の日本人の脳の働き方の特徴といえば、「自分の身体や心・精神の異常に無関心」なことだ。 健診で異常が指摘されても、病院には行かない。 痛いとか辛いとかの自覚症状が出てきても、あまり気にしない。 永田宏(長浜バイオ大学医療情報学・教授)は、「こういう人は孤独死の最終ステージの段階にある」という。 「孤独死」とは、誰も気にかけたりしない、誰も心配して顔を見て声をかけてくれる人がいない中でピンピンコロリと死ぬことをいう。 事件性がなくて、一人で死んでいた、という死に方のことだ。 「人間、いつかどこかで死ぬのだから、どのように死のうと、死んでからどうなろうともそんなことはどうでもいいのではないか?」と思っている人は多い。
「孤独死の本当の問題は、永田宏(教授)が指摘しているように、日常のことや人間関係のことを面倒くさくて放置してしまっていることなんですよ。 流し台は洗い物でいっぱい、歯磨きの回数が減る、入浴の回数もどんどん減る、洗濯もおっくうになって同じ服をいつまでも着つづける、などが問題の症状です。 掃除や片付けをしないので部屋の中がゴミ屋敷となって、心も精神も腐敗の中で生きているというのが問題であり、症状なのです」(熊野クマ江)。
●自律神経の「副交感神経中心」になると、「今日でなければ明日、明日でなければ明後日」に孤独死する
これが一体、なぜ問題で、病気の症状なのか?と思う人は多いだろう。 ポルソナーレのカウンセリング・ゼミからの説明をすると、人間は、脳も身体も自律神経で働いているというのが根本の問題なのだ。 「わたしは、毎日、誰かとメールでつながっている」「ツイッター、SNSで誰かとつながっている」、だから孤独じゃないと思っている人は、自律神経の働き方をよく学習してみると、いかに自分が「孤独死」と隣り合わせの日を過しているかがよく分かる。 「孤独」と「孤立」は全く違う。 「孤独」では、自律神経の交感神経が働いている。身体は「ひとりポツンと独居している状態」でも、社会性とか知性の言葉の次元では、社会の中の他社といつでもつながっている。 いつでも、人としゃべれるし、いつでも、人の話を正しく聞いている。 争うことはあっても嫌ったり、嫌われるということはない。 孤独ではあっても、身近な人間からは相応の敬意を受け取っている。 これが自律神経の交感神経が働いている心的な現象なのだ。 |
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