[4895-2] 谷川うさ子 2018/04/03(火)14:20 修正時間切れ
|
●孤独死する人は、脳内最高の麻薬ドーパミンに浸っている
パソコン、スマホ、デバイス端末の画面を見るのは、視覚神経のX経路(聴覚。副交感神経)だから、非常に高度な次元で「息を吐きっぱなし」「息を吸わない」という脳の働き方と心臓・肺の働き方をつくっている。 だから、一人暮らしの人……パソコン、スマホ、デバイスの画面を見ると、「聴覚」の本質の「記号性」「説明性」「伝達性」のうち「説明製」で脳の中の幻聴をいっぱいにして、ベータ・エンドルフィンという脳内麻薬も分泌するので「快感」「快楽」の中で「息を吸うこと」が止まる……「不可逆性」の中で、東京都内では年間4,600人も孤独死しているのである。
どういう人が、真っ先に「心室細動」を起こして死んでいるのか? 長浜バイオ医療情報学・永田宏教授は、「健診で異常があると指摘されているのに病院に行かない人」「心身に自覚症状があるのにあまり気にしない人」が「孤独死」の最終ステージにいるといっている。 最終ステージとは「余命1年か半年」ということだ。
●人から嫌われ、嫌っている人は、孤立の中で苦しみながら死ぬ
どういう人が「孤独死の最終ステージ」の中に立っているのか? 誰にも当てはまるのが、山折哲雄による「母親との関係」だ。 「母親は、病院の一室でひとり苦しんでいた。腹水に水がたまるがん性腹膜炎で、私を見る目はほとんど空ろで、口元を少しだけ動かしていた。 それが気になり耳を近づけていくと、かすかに念仏を唱えているのがもれた。そのとき私は、長い間、母親との間に張られていた緊張の糸がすうっとほどけていく気分に包まれた。 あまりにも遅くやってきた、母親との和解の一瞬だった。しばらくは呆然自失の中にいた。 母親は、68歳で逝った」 (平成30年3月31日、山折哲雄、日本経済新聞、私の履歴書、宗教学者)
日本語(和語)、パソコン、スマホ、デバイス端末の画面を見る脳(副交感神経中心)の「外扱いタイプの人」は、人間を見ていても見えなくなる、人の話は聞いていても全く聞こえなくなる、ということが山折哲雄と母親の関係だ。 「内扱いの人」なら、山折哲雄が、若い頃母親の顔を殴ったように、「マルクス主義・マルクスボーイ」にかぶれて(山折哲雄による)、現実のどんな言葉も画一のレインコートか、ユングのいう「色メガネ」で見て幻聴の言葉の中で生きる人のことだ。 こうなると、心臓発作とか脳卒中、動脈瘤破裂であっという間に死んだ人の方が運がいいということになるのかもしれない。多くの日本人は、山折哲雄の母親のように自分で自分の症状や障害の世話ができず「幻覚」に向かってしゃべる念仏の中で苦しみつづける日々の中にいる。
●あなたも「殺してあげた方がいいんじゃないか」と思われていないか? 倉本聰は母親が「躁鬱」になり、仕事ができなくなったと言っている。 「もう殺してあげた方がいいんじゃないかって」。 精神病院の鉄格子の中に車で運ばれていく途中、母親が言った。 「私、ほんとに生きていていいの?」 (日刊ゲンダイ、2月24日)
「わたし、生きていていいの?」と問いかけて、「生きていていい」と言ってもらえなかった人が、孤独死の中の自殺者だ。 2014年は、人口10万人当り「31・6人」が自殺している。 この自殺者は、「殺してあげた方がいいんじゃないのか」(倉本聰)と言わしめる作り話(幻聴)をしゃべる人も含まれている。 これが今の日本人の孤独のリアルな実体だ。 ポルソナーレのカウンセリング・ゼミだけが対策を教えている。 |
|