[4972-1] テクノロジー状況とは、「ワープロソフト」がつくる新しい精神疾患の状況のことです 谷川うさ子 2018/06/28(木)16:21 修正時間切れ
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WHO(世界保健 機関)が「ゲーム依存」を 「ゲーム障害」と して「精神疾患」と 認定した。 一方、日本経済 新聞は「社説」で、 「ゲームは国民の 2人に1人が楽しんで いる」「個々の利用者はやり過ぎの 弊害をなくして 自らの身を 守れ」という。 「ゲーム産業を 健全に伸ばせ」と いうわけだ。
●日本人の心・精神の病気はますます増えるばかり
日本人の心身の病気の状況は今、どうなっているのか? 厚生労働省によると統合失調症者は70万人台だ。妄想性障害という。 100人に1人がかかるといわれている。 実際には見えないはずのものを「見える」と言ったり、「人が自分の悪口を言っている。人の出す音は自分にむけている悪意のメッセージをもつ」といったものだ。 このような精神疾患の分類の中に「ゲーム依存」が加わった。 WHO(世界保健機関)が「国際疾病分類(ICD)」でゲーム依存症を「精神疾患」と位置づけた。
一方、日本人に共通している精神疾患といえば「認知症」(痴呆症)だ。 600万人ともいわれている。 この認知症患者が一年間で1万5千863人も行方不明になっている。全国の警察に届け出のあった行方不明者だ。2012年以降、5年連続で増えつづけている。 所在が確認されたのが1万5千166人、死亡が確認されたのが470人。「その他」(取り下げなど)が「125人」だという。 ●精神分裂病のリハビリに「パソコンゲーム」がとりいれられている!
これらの日本人の精神疾患を含む神経症や妄想症は、「詳しい原因は分かっていない」(日本経済新聞、平成30年6月25日)とされている。
「治療は薬物療法、精神療法、リハビリなどを組み合わせる。 薬物療法は錠剤から注射剤に置き換わっている。成分は同じだが、注射薬剤が体内にとどまり、成分が時間をかけて血中に放出されるので、効果が持続する」(前掲紙)。 もうひとつ注目されるのは妄想症の精神疾患の人に「パソコンゲーム」の「NEAR」(ニア)でリハビリを行うというものだ。 (東京都小平市、国立精神・神経医療センター、中込和幸・精神保健研究所所長) 「患者の自主性が育まれるか?」「難易度の調整が可能か?」の判断基準で、ゲームの種類を選ぶ。
《例》 レストランで複数のオーダーをさばく(注意機能や計画性が鍛えられる)
《リハビリの例》 「仕事量が増えて症状が悪化した。NEAR(ニア)を始めた。 実生活で家にこもってしまうが、ゲームを通して参加することがいい刺激になる」(40歳台の男性)。 |
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