[4975-1] テクノロジーは、人間の脳の働き方を精神異常に変える理由としくみ 谷川うさ子 2018/07/02(月)16:44 修正時間切れ
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WHO(世界保健機関)は、 オンライン ゲームを止めない、 いつまでも続ける、 ゲーム以外の 社会的に 意味のあることは 何もしない ……というゲーム 依存者を 「精神疾患」であると 認定した。 (平成30年 6月18日、 公表)
●ネット依存には、精神疾患の人が多い
テクノロジーの主要な機能がインターネットだ。 このインターネットにしょっちゅう関わっている人が「ネット依存」だ。 「ネット」(インターネット)に依存するとただちに精神の病気になるというのではないが、すでに、精神症状を抱えている人はまちがいなく「ネット依存になる」という調査結果がある。
◎青島周(オモシロ医学論文) (平成30年6月28日、日刊ゲンダイ)
日本人の大学生を対象にインターネットの依存度と精神症状との関連を検討した研究論文が「日本精神神経学会電子版」(2018年4月13日)に掲載されている。
《問題的インターネットの使用者》(38・2%) 「インターネットの利用時間が長い」 「睡眠の質が低い」 「注意欠陥行動、抑うつ症状、不安症状の傾向がつよい」などが、統計学的に有意とされた。
この研究結果は、「問題的なインターネットの使用者では、精神症状を有する人が多い」ことを示している、とする。 「問題的なインターネットの使用」が、精神疾患を引き起こすという因果関係を示すものえでゃない、としている。
●文部省調査「新聞、本を読む小・中学生は、学習力と成績がいい」
6月28日付の日本経済新聞によれば、文部科学省がおこなった小・中学生の「全国学力テスト」(2017年春。全国学力・学習状況調査)(小学6年生、中学3年生の国語、算数、数学が対象)の結果では、「本を読む」「新聞を読む」「規則正しい生活を送る」小学生や中学生は「学力、学習の成績がよい」という調査結果を発表している。 「自制心」「ものごとへの意欲」「ガマンする(忍耐力)」も、「本を読む」「新聞を読む」「毎日、朝食を摂るなどの規則正しい生活」が影響していると考察している。
これらの調査や考察は何を意味しているのか?というと、テクノロジーは、人間の心身の働きを病気に変える、ということだ。 「インターネットがただちに精神疾患をつくるものではない」(日本精神神経学会誌電子版)というのはそのとおりだが、しかし、「インターネット」(テクノロジー)が「精神疾患」をつくることも事実である。 それが「ネット依存」「ゲーム依存」の内包する意味なのだ。 |
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