[4977-1] テクノロジー時代の男性の心・精神の病。これからどうなっていくのか? 谷川うさ子 2018/07/03(火)14:16 修正時間切れ
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誰もがスマホを手に 持って歩き回る時代。 ゲーム依存は 「精神疾患だ」と WHO(世界 保健機関)が 認定した。 「日本精神神経 学会」は調査対象 者の38・2%が ネット依存 (問題的インターネット 使用者)と研究 結果を発表した。 日本人の心・精神の 病は、これからどう なっていくのか?
《男性の心・精神の病気の事例》(32歳、男性、アルバイト)
わたしは、緊張しやすいのです。緊張すると、一日中憂うつになって、何をやるにも嫌になります。 わたしは、手の平や脇下に汗が出ます。 手の平は、一日中じっとりと湿っています。 精神がいつも緊張しています。 店に買い物に入ったとき、レジに女性がいると急に憂うつになり、汗が出てくるのです。 「おつりをもらうとき、手に汗が出て湿っているのを気付かれたらどうしよう!怖い!」と思ってしまいます。 女の子に「気持ち悪い」「嫌い、変人」などと思われたらどうしようと、おそろしくなるのです。 レジで支払いをするときがいちばん緊張します。ここで手の平に汗が吹き出ます。 ハンカチで拭いたり、ティッシュペーパーで汗を拭き取りますが、手の平は、それでも湿っています。そこでレジの女性がおつりを渡して、わたしの手の平に女の子の指先が触れます。 わたしは、この一場面で精神状態が崩れます。 ●日本人の心・精神の病気のつくり方
相談の事例の男性は、「手の平に汗をかく」「女性から気持ち悪いと思われるだろう」「まちがいなく変人と思われた」と考えて精神も身体も緊張している。 ポルソナーレのカウンセリング・ゼミが明らかにした脳の働き方(言葉の生成のしくみのことです)にもとづくと、「右脳・虚像」に自分が勝手につくり上げたイメージの「手の平に汗をかく」「この汗を見たり、レジでおつりをもらうときに指先が触れた女性が変人とか嫌いと思っている」というイメージを一日中、思い浮べてる。 「右脳」は、アナログ脳だ。だから、人間が経験したり、感情の好き嫌い、不安でものごとの形をぼんやりと思い浮べたことが記憶されていてこれが形のはっきりしないイメージを表象する。 こういうイメージは大脳辺縁系の扁桃核や線状体が不安とか、嫌いとか、敵意といった感情に変える。 いったいなぜ、相談者の男性のように、扁桃核や線状体が不安とか好きだ、嫌いだを中心としたイメージをいつもいつも思い浮べるのか?というと、それは、自律神経の副交感神経が働いていることに原因と理由がある。 脳の中で、言葉を生成するのは「ブローカー言語野」(左脳)だ。 この「ブローカー言語野」は交感神経の領域と副交感神経の領域の二つで構成されている。 交感神経の領域では、名詞や抽象名詞の言葉が生成される。 日本語(和語)は、動詞文なので、日本人の言葉をしゃべり、書く、聞くという脳の働き方は副交感神経だけが働いている。 |
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