[5061-2] 谷川うさ子 2018/11/04(日)18:00 修正時間切れ
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この「経験」(A子さんの事例)を見ると(自分の場合は、経験を書く)とき、どのように見るのか?というと「もの」「こと」の言葉に該当する言葉が言い表わされているか?どうか?(書かれているか、どうか?)をチェックするのです。 「もの」「こと」は、空間性の言葉です。「もの」「こと」の言葉が正しく現わされていない場合は、そのときは「禁制」(妄想と同義)の言葉しかないことが分かります。 これは、どんなにちゃんとしたことが言われたり書かれたりしているように思えてもそれは、日本人に特有の「自分はこう思った」「自分の思いだ」「自分の思ったことだから、どこにもおかしいところはない」という主観の表現になります。 書かれていることでどれが「もの」か?どれが「こと」か?を調べるのはちょっと難しいと思える人は多いので、そこで「5W1H」を用います。
●「5W1H」と「もの」「こと」
「5W1H」の各項のどれが「もの」で、どれが「こと」か?をあらかじめ定義しておくことが「自己カウンセリングの仕方」(知的技能)になります。 ここでは、「5W1H」の各項の「いつ」(時間=こと)「どこで」(場所=「もの」か「こと」)「誰が」(主体、主語=「もの」)「何を」(対象=もの)「なぜ」(原因、理由、目的=こと)「どのように」(方法、手段=「こと」)というように定義して、これを憶えておくか、メモを見ながら理解を正しくすることが必要です。
●事例の判断の仕方
このように「もの」「こと」で定義した「5W1H」を事例に適用してみましょう。 すると、事例は、「5W1H」のどの項によっても書かれていないことが分かります。 事実、事実関係が言い表わされていないので、これは、全て、「禁制」による表現だということになるのです。 「悩みのこと」としてみると、「人と話せないこと」となります。 女性にとっての言葉は、行動のための言葉なので、これを話してくれる人(母親がいない)、義理の母親から「自分はこうした」という行動のための言葉を学んでいないことが、「なぜならば」の説明ないし、証明になるのです。 こんなふうに参考にしてみてください。 |
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