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日本人の認知症 (痴呆症)というとき、 いちばん重要なことは、 認知症(痴呆症)は、 「初期」「中期」 「末期」の三つの 段階をたどっている ことだ。 必ずしも、高齢者だけの 病理ではない。 だから、日本人なら いつの年齢からでも 今すぐ、ただちに 「改善」と、これ以上の 悪化の予防に とりくむべきだ。
●日本人の認知症(痴呆症)の分かりやすい「分かり方」
日本人の認知症(痴呆症)とはどういうものか? 正しい理解の仕方をお話します。 例えていうとどうなるのか? モデルとして家の中の「部屋」をあげます。 一般的な家をモデルにすると、家には「台所」と「応接室」があります。 「台所」(キッチン)は家族が食事をしたり、調理をおこなう場所です。 「応接室」はお客様と会い、話をしたり、聞いたり、おもてなしをする場所です。 ここで、「いや、わたしの家には、応接間などないよ」「応接室のある家などには住めませんよ」などという声もあるでしょうが、ここでは、あくまでも一般的な家には「台所」と「応接室」があるという事実を想定してみることに考えを向けてください。
脳の言語野でいうと「台所」(キッチン)が日本語(ヤマトコトバ)の動詞文しか生成しない)の部位です。 「応接室」は、名詞、抽象名詞を生成する部位です。
認知症(痴呆症)とは何か?を正しく分かるとは、「台所」(キッチン)に大切なお客様を招き入れて、大切な話をしたり、何かを取り決めたり、知的な考えを交換したり、社会的な信用を得たりすることはしないのが普通です。 もしそういうことをすると、家族の人間と同じに相手を扱い、食べたり飲んだり、といったことが中心になります。「話をする」ことよりも「うまい」「おいしい」という味覚(触覚)だけの言葉となり、「大切な話」などは忘れ去られるでしょう。 「話すこと」は、「うまい」「おいしい」だけの話題になり、「知的な話」「社会的な話」「深く、正しく考えるべきこと」は、軽く、ぞんざいに扱われて、感情とか気持ち中心の話にスリ替わるでしょう。 |