[5080-2] 谷川うさ子 2019/01/31(木)10:45 修正時間切れ
|
いいか悪いか?はともかくとして、人間の脳は「快感原則」で動いています。ドーパミンが分泌して「楽だ」「快感だ」という幸福感を享受するのが「快感原則」です。 不思議なことに、人間のこの脳内麻薬のドーパミンは、考えることや話すこと、行うことが病気であればあるほど、最強の快感ホルモン(ベータ・エンドルフィン・A9神経・トカゲの脳)が分泌するしくみになっています。 その理由は、人間は、いつでも病気になるし、すぐにケガをするし、孤独にもなる、そして、食べる物にも事欠いて経済的な貧困にもさらされる、そういう生き方をしている存在だからです。 この病気とか、認知症(痴呆症)とか、老後でなくても若い年齢から極度の貧困であるということが人間にとってごく当り前というので、その辛さや苦痛を「快感」(ドーパミン)に変えるしくみが、脳の中に、もともと初めから備わっているのです。 それが、脳と身体のつくるセントラルドグマ(生体防御システム)です。 日本人の使う日本語(ヤマトコトバ=動詞文)は、常に「セントラルドグマ=生体防御システム」の快感ホルモンを分泌させて、病気のつくる疾患、苦痛をベータ・エンドルフィンが快感に変えるための脳の働き方をつくる「言葉」です。
●人間の脳のもつもう一つの真実は、富をつくり出す知性
しかし、人間は、全ての人間が病気の人生を歩く人ばかりか?というと、必ずしもそうではないというのが人間のもつ真実です。 ハンナ・アーレントが『人間の条件』(ちくま学芸文庫)でいうように、あるいは、吉本隆明が「個体・家族・共同性としての人間」(徳間書店『情況への発言』)でいうように、人間の脳は「共生」とか「共同性」をつくることも、ごく少数の人間ではあっても、これも人間のもつ真実です。 人間の脳がつくり出す本質が「共同性」「共生」です。
非政府組織(NGO)「オックスファム」がダボス会議に向けて発表した報告書では世界の富豪の上位26人が独占する資産は約150兆円にのぼり、世界の人口の半数に当る貧困層の約38億人のもつ資産とほぼ同額であると発表しています。 この26人の内訳は米国人15人、中国人6人、フランス人2人、スペイン、メキシコ、インドが各1人です。日本人はソフトバンクグループの孫正義が39位なので26人には入っていません。 これはトム・ペケティの『21世紀の資本』で富の偏在、所得格差の問題として論じられています。
●人間の脳のつくる「共同」「共生」とは富の言い換えです
経済理論はともかく脳の働き方の「メタ言語」の観点からみると、ポルソナーレの「カウンセリング・ゼミ」が明らかにした「名詞文」「抽象名詞文」をつくる脳の働き方が「巨大な富とその資産」をつくり出したことは間違いありません。
皆様が、大富豪になれるかどうかはともかくとして、ポルソナーレの「自己カウンセリング研究会」は、「共同性」「共生」のもつ本質の「富」「資産」を生み出していくための実践実技の知的活動の場であることはたしかです。 |
|