[5083-2] 谷川うさ子 2019/02/01(金)16:13 修正時間切れ
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このア、イは、「名詞文」でしょうか? 一見して、「花」も「リンゴ」も名詞なので、「名詞文」に見えます。 ポルソナーレは、長い間の脳の働き方の言葉の生成のしくみからみて、アもイも「動詞文」であると説明するのです。 「花」や「リンゴ」を「名詞」として扱うことが幻聴や幻覚をつくる精神異常(精神分裂病)を生み出し、これがそのまま認知症(痴呆症)になると説明します。
●「花」も「リンゴ」もメタ言語からみると動詞です
「花」「リンゴ」は名詞かどうか?と問うと「対象言語」(品詞の分類)からいうと「名詞」でもいいのです。 しかし「メタ言語」の観点からみると「名詞」ではなくて「動詞」に変わるのです。 もともと日本語(ヤマトコトバ)の名詞は、動詞の言葉の「品詞の転成」によって「名詞として扱われる」(決められる)ことで「名詞」となっています。 品詞の転成とは、「i」(イ)といえば名詞、「u」(ウ)と発音すると動詞とするという約束ごとのことです。 だったら、そういう決まりのとおりに今では、誰もが「花」と言い、「リンゴ」と言っているので、それでいいじゃないか、と思う人も多いでしょう。日本人は長い間、こういう考え方で、「花」「リンゴ」などと、多くの名詞、抽象名詞の言葉をしゃべってきたのです。今もそれは変わりません。 しかし、日本語(ヤマトコトバ)のつくる動詞文の実体からいうと、動詞をつくる時間性の言語領域でいくら「花」だ、「リンゴ」だと言いあらわしても「正しい名詞」であるはずもありません。
●「花」「リンゴ」の正しい名詞の現わし方は「もの」「こと」をつけることです
正しい名詞とは何か?というと「花」は、「植物の生殖器官」というのが名詞の本質を言いあらわします。 「名詞」「抽象名詞」はそのものの「実在性」や「存在性」を説明する言葉であると理解しましょう。 「花」も「リンゴ」も実在のものを「記号」として言いあらわしているだけです。 単に「呼称」であり、だから「記号」です。 「花」を記号として扱うと「きれいだ」とか「人生の盛りだ」といった解釈の意味をいくらでもつくり出します。 「リンゴは、寒い地域で採れる果物であり、丸くて赤い」といった解釈の言葉を思いうかべます。 この「解釈」が分裂病の妄想の幻聴や幻覚をつくるのです。 仕事の中でも、人間関係の中でも、こういう解釈の言葉で思考したり、人に話してうまくいくはずもありません。 この延長で日本人は、若くても認知症(痴呆症)をつくりつづけているのです。
「花」「リンゴ」を正しい名詞にする仕方は、「花というもの」「花ということ」というように「主題」を書きあらわすことから始めます。 「リンゴというもの」「リンゴということ」というように、「もの」「こと」を付けてみる、すると初めの「名詞文」「抽象名詞文」が言いあらわされることになるのです。 |
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