[5246-2] 谷川うさ子 2019/07/26(金)20:35 修正時間切れ
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●2018年(平成31年)11月、「5ちゃんねる」に、「匿名」の「書き込み」があった。
●「京アニに裏切られた」
●「爆発物もって京アニ突っ込む」
●「思考盗聴までおこなってアイディアをパクる」
●容疑者は、犯行の直後、「自分の小説を盗まれた」と話していた。
◎「思考盗聴までおこなって」というところが精神病理です。
どのていどの病理であるのかといえば、「人の目が気になる」「人の声、人から言われたコトバがいつまでも気になる」「人が自分を見る目が冷たく、自分はバカにされている気がする」・・・などという「不安」とか「緊張」を抱えている人のコトバの解釈の仕方と同じです。
◎幻聴といいます。作り話しのコトバを自分の脳(時間性の言語領域)にいつも、しょっちゅう思い浮かべています。
◎花を訓読みでデタラメに解釈したコトバが「幻聴」です。
家の中、など、ひとりの時に仕事とかか勉強のことを考えようとすると、たちまち、ぱっとこういう作り話し(解釈、=幻聴)を思い浮かべる人のイメージと、構造は同じです。
◎この幻聴のイメージのとおりに事実を捻じ曲げて言い表す、人への行動の根拠にするという時のイメージが「幻覚」です。
たとえば、勉強のなかでうろうろと歩き回る、人の怒鳴り声に反応して怯え、逃げ出したくなる、などが「幻覚」です。「幻覚」の構造とは格別にむつかしいものではなくて、こういうことをいいます。
母親の教えた攻撃的なイメージづくりを今の自分の現実を見るイメージ(幻覚)にしている人は、容疑者と同じように、程度だけを不問にすれば、同じように、他者への攻撃的な行動を向けていることにはちがいはありません。
この人もまた、「考想化声」(こうそうかせい)・・・人に、自分の考えがつつぬけに知られている・・という幻聴をつくりだしていつも思い浮かべているのです。
(続きます)。 |
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