[5336-2] 谷川うさ子 2019/10/15(火)09:36 修正時間切れ
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「角度」「距離」「方向」とは、人間の目とか耳、あるいは手で触る触覚の「言い換え」、です。
「遠くから見た」「近くから見た」「斜めの角度から見た」「後ろから見た」「下から見た」・・・などが角度、距離、方向ということです。
あっちから見た、こっちから見た、歩き回りながら見た、手に取ってじっと見た、というのが、「角度」「距離」「方向」という意味です。
くわしく観察した、時間をかけて監視しつづけた、というのが、「角度」「距離」「方向」ということの意味です。
だから、「角度」「距離」「方向」の言葉で説明すると、「名詞の言葉」の示す物事が、「現に、今、ここに在る」という事実を説明することになります。
これはギリシャ時代からおこなわれているやりかたです。ギリシャ哲学のアリストテレスとかプラトンらは、こういうふうに物事を説明しています。
●普通名詞の言葉の「石」「花」などを角度、距離、方向を変えて目で見ているとおりにイメージするのは、これによって「石」「花」などの「性質」が分かるからです。
「性質」とは、いいかえればこれが「抽象」ということです。
性質とは、「そのものの成り立ち」、「そのものが在る事情」ということです。
●いいかえれば、これが「実在性」ということです。
「実在性」とは、「現に今、そのものはここに在る」という説明のことです。
さらにいいかえれば、「現に今、ここに在る」とは、目で見ている、耳で聞いている、手で触っている、ということであるのです。
◎続きます。 |
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