[5357-2] 谷川うさ子 2019/11/03(日)19:51 修正時間切れ
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●ここに、「失名詞症というもの」「客室というもの」という名詞の言葉をいきなり憶えようと、記憶させようとしても、「失名詞」「客室」などの言葉は、あっという間に消えてなくなってしまうのです。
●こう言えば、「いや、わたしは、失名詞とう言葉は、なんども手で書いてきているので、ちゃんと覚えていますよ」「私だって、客室という言葉を毎日、言っているので、憶えています」と言うでしょう。
しかし、それは、丸暗記というもので、記号としての記憶でしかないのです。発言する、行動する、という体の感覚の触覚に記憶させている「記憶」です。
●「そんなことはない、わたしは、失名詞症の意味から説明できます・・・見るべきものが見えなくなる脳梗塞などによる脳細胞の障害のことです」、と発言するでしょう。
「わたしも、客室の意味を説明できます・・・お客様をおもてなしするための寝具、入浴の設備、などを整えた部屋のことです」、と述べるでしょう。
●「では、これらのイメージが思い浮かびますか?」と問えば、どうなるでしょうか?
●問いの答えの例。
「失名詞症・・・見えるはずの物が、見えていない異常な行動のパターン」。
「客室・・・客にとって真新しいベッドのシーツ、清掃されている清潔な入浴の設備、清掃されている床と室内」。
●こういう答え方は、目の感覚で見たままの知覚の言葉での言い方です。「第二の性質」での見方です。
「具体」を見る見方のことです。
●目で見るとは、脳の働き方から説明すると、2つの見方があるとは、説明してきているとおりです。
1つは、ジョン・ロックのいう「第一の性質」での見方です。
2めは、ジョン・ロックの定義する「第二の性質」での見方です。
●「第一の性質」・・・「形状」「延長」「運動」「静止」「凝固」を見る。(客観)。「抽象を見る・・・イメージする」・
●「第二の性質」・・・「色」「形」「味」「音」「光」「影」を見る。(主観)。「具体を見る・・・見るべき対象は見えない。・・・自分の感じ、感覚のつくる好みの印象はイメージできる」。
●「第一の性質」の見方は、物の本質、性質を見ます。物の「意味」を見る、ということです。
物の「成り立ちのしくみ」「事情」を見るのが、第一の性質です。
●「第二の性質」の見方は、「かわいい」「好きだ」「嫌いだ」「食べたい」「熱い、冷たい」「きれいだ」「汚い」「気持ちいい」「褒められたい」「おもしろい」「嬉しい」などを見るのが、第二の性質です。
「りんごとは、丸くて、赤い」「猫とは、ふかふかして、家のなかで歩き回る生き物」・・・という言い方が「第二の性質」です。
●ちなみに、ハングル文字による韓国語は、漢字・漢語の名詞を、日本語の「訓読み」と同じように、意味を「自分の気持ちではこう思う」という解釈をおこない、この解釈を果てしなく拡大しつづけるという「意味づけ」で文や文章をつくっています。
漢字・漢語の音読みを排除しているので、「本当の正しい意味はなにか?」が、まったく不明になっているのです。
だから、幻聴とか、幻覚に近い言葉や説明をごく普通にしゃべり、これを共有しています。「韓国人」は」「物事を、第二の性質しか見えてない」・・・ということを理解すれば、トランプ大統領が「いったい、なぜ、ああいう信用できない人が大統領になったのか?」と発言した理由がよくわかるでしょう。
◎続きます。 |
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