[5358-2] 谷川うさ子 2019/11/04(月)07:11 修正時間切れ
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すると「失名詞症」の「同一性」とは「目は開けているのに、目のまでの物が見えていない」(意味)という名詞文になるのです。
ゲシュタルトの型(pattern)の2・・・「共通性」。
●演習のための解説。
「共通性」とは、「同一性」で説明した意味と同じ、ということです。
「失名詞症」を例にとれば、「目を開けているのに、目の前の物、たとえばコップが見えていないので手に取れない」という異常な行動が、目の前のコップに限らない異常な行動を表す、というのが「共通性」です。
「家に帰る道を見ているののに、見えていない」「まっすぐに歩いていくのが正常であるところを、まっすぐの道が見えていなくて、左へ、左へ、と進んでいく」「朝、昼、夜、の環境の変化が見えていなくて、いつまでもベッドから起きなくて、寝てばかりの異常な生活」、などが「共通性」の型(pattern)です。
ゲシュタルトの型(pattern)の3・・・「類似性」。
●演習のための解説
「類似性」とは、「見えていない」という異常な行動は、なにが見えていないのか?といえばコップとか、道とか、光の自然な変化などが見えていない、という異常性のつくる異常な行動のことです。
それは、名詞の言葉だけが見えていない、という異常です。目と、耳で聞く「聴覚」とは脳の働き方は、同義です。この「聴覚にも異常性が見られる」というのが「類似性」です。
一般化すれば、「会話の時に、あらぬ方向を見ながら目の前の人としゃべる」「文章をを読む時に、漢字・漢語の言葉を読めてはいるけれども、しかし、それらの言葉の意味は知らないまま」などが該当します。
「失名詞症」の「類似性」は、「起きて、コーヒーを飲みに行こう、と言っても、聞いているのに、返事をしない」「風呂に入ろう、と声をかけても、嫌がり、受け付けない」などが「類似性」に当たる異常な行動になるのです。
◎次の演習は「失名詞症というもの」の「もの」を「自分の目で見た、という経験をした」という場合の「もの」の名詞文を書いてみます。
◎これがジョン・ロックの「第一の性質」です。目で見る、ということの「経験」を演習として、名詞文に書きます。
「第一の性質」の型(pattern)・・・「形状」。
●演習のための解説。
「形状」の「形」といっても丸とか四角とかの形のことではありません。
目で見る、という条件の「形」です。
すると、「同一性」の「意味」(成り立ちの仕組み)のとおりにあなたは見ていますか?というように、学習を求めているのが、この「形状」になります。
やったことはありません、でもいいのですが、では「やってみてください」と指示しているのが、この「形状」です。
「失名詞症」でいえば、「対象者のAは、目の前にあるコップを見ているはずなのに、手に取れない」というのが、「形状」です。
「第一の性質」の型(pattern)・・・「延長」。
●演習のための解説。
「延長」とは「続き」「つながり」という意味です。
これも、「目で見る」ということの意味(同一性の意味の、成り立ちのしくみ)の「続き」ということです。
「失名詞症」でいえば、「目は開けていて、また、耳には異常はないはずだが、見えていない、聞いていない」という異常な行動の「続きの異常現象」ということです。
「風呂に入ろうと、声をかけても、もう何年も聞きいれない」「起きて日常の生活の行動をとらせようとリードして、自宅の風呂場につれていっても、動かない」などが「延長」の名詞文です。
「第一の性質」の型(pattern)の「運動」。
●演習のための解説。
「運動」といっても、ラジオ体操のような運動のことではありません。 |
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