[5367-2] 谷川うさ子 2019/11/12(火)10:00 修正時間切れ
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◎4つの文例の、AとB、CとDをくらべてみましょう。 それぞれ、文はほぼ同じですが、語尾が違います。
すると、比べた文は、まったく意味が異なります。こう言えばお分かりでしょう。日本語の「動詞文」は、「語尾に意味がある」のです。
◎では、日本語(ヤマトコトバ)しか使わない日本人は、名詞文をどう使ってきているのか?といえば、それは、こうです。
◎「もの」「こと」が名詞の言葉であるとはお教えしています。
◎文例。
●「清水の次郎長こと、山本長五郎である」。
●「名詞文というものは、社会規範と同義だ」。
これは、「Aは、Bである」とう型の名詞文の文例です。
「体言止め」という言い方です。
「こと」、「もの」は、動詞の言葉の世界にあって、初めから名詞の言葉です。これは、行動のモラルがつくる動詞のことばである、とは、「ハンナ・アーレント」の「人間の条件」(ちくま学芸文庫)をテクストにして、「カウンセリング・ゼミ」で説明しました。
「動詞文」でも、「語尾」の「ある」「である」「だ」「なのだ」「です」「ということだ」など(助動詞)は、名詞文を成立させます。
「証明」の言葉になりうるからです。
「ある」は、存在するという意味をもち、英語の「B動詞」と同じ語義をもつからです。
日本人は、この「ある」「なる」を自然成立の意味に解釈しているにすぎません。
◎すると、名詞文の文例は、こうなります。
◎名詞文の文例。
A・客室というものの理解不足は、マネジメントのうえでの問題を起こすのである、について、考える。
B・客室ということの研修の不足は、顧客へのサービスの劣化を招く、という問題を証明する。
●この文例では、「もの」「こと」の名詞の言葉を、思考の対象にしているのに注目しましょう。
「もの」は「物」・・・実在性を意味しています。「こと」は「事」・・・「決まり事」「約束事」「ルールという行動の秩序」を意味しています。
◎このように客室を主題に立てて、フォーム(Form)の欄に「客室というもの」「客室ということ」と書入れます。
◎次に、ノートなり、別紙に、演習として「もの」の実在性をゲシュタルト形態の目で見る視覚の型を説明する、というストーリーをたどるのです。
◎続きます。 |
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