[5373-2] 谷川うさ子 2019/11/17(日)08:28 修正時間切れ
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これは、A、B、Cの全部を「はい、そのとおりです」と答える行動の仕方になるので、自分が目で見た、自分の耳で聞いた、自分の手で触った、という「感覚・知覚」の経験だけを思考の言葉にしているといえます。
●しかし、こういう「感覚・知覚」のつくるイメージはかならずしも現実の対象と結びつかなくてもイメージされるものなので、主観的に空想したり、思い込んで錯覚したり、自分の欲求の求める感情のメガネのとおりに見たいものだけを見る、見たいものしか見ない、・・・その結果の「思考の言葉」でもありうるのです。
これは、生育歴のなかの母親が自分に教えた言葉以外のほかにはどこからも学んでいません。
学校で勉強してレポートを毎日、書いたとか、本を読んで、著者から学んだ、という場合にはこういう行動の仕方は、ありえないのです。
子供のころから母親の言う言葉から逃げられなかったという縛りに、今もなお、がちがちに縛られていて、母親の顔を思い浮かべる幻聴を聞いている、という共依存の関係に在る場合には、上記のA、B、Cのとおりに考えて、「はい、そのとおりです」と答えます。
●これが、「同一性」の名詞文を考えられない、フォーム(Form)でのカウンセリングが止まる原因です。
●「客室というもの」とは、「遠くから来た相手と応接する空間である」という名詞文を見ても、「これがなんで、客室の成り立ちなの?」と、客室の名詞のイメージが思い浮かばない原因でもあるのです。
◎続きます。 |
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