[6153-2] 谷川うさ子 2021/12/13(月)19:42 修正時間切れ
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●現代の世界は、テクノロジー(AI・人工知能)が「言語理論」の検証がないままに汎用化しているので、政治家も大学の学者も企業の経営者も、「ワープロソフト」に「第一の性質」を認識する脳の働き方を支配されていて、例外なく「第二の性質」でしかものごとを認知できなくなっていて、誰もが「認知症」(痴呆症)の脳の働き方を公然と現しています。
●最近、ユーチューバーとして登場してきた「成田悠輔」(なりたゆうすけ)という人がいます。「イェール大学の助教授」という触れ込みです。
この人は「民主主義はいらない」「資本主義もいらない」「国家もいらない」ということをさかんにしゃべっています。
「天才だ」と「にしむらひろゆき」などが評価して誰もが誉め讃えています。
●簡単に「成田悠輔」のいうところを説明すると、AI(人工知能のアルゴリズム)で「人間が半無意識に思うところ」をデータとして集積して、このデータのとおりに独裁的に「政治」「経営」をおこなうと、人間社会の解決すべき問題や課題(例えばコロナ・パンデミック)が合理的に解消するだろう、というものです。
これは、マルクスがヘーゲルを批判した「ヘーゲル法哲学批判序論」(大月書店)と同じスタンスです。
●国家も政治も、人間の脳の「空間性の意識」の表象なのであって、これが「家」などの「永続性」のある人工の世界として「共同体」をつくる、共同幻想なのである、という外化の構造が理解されていないので、人間の存在の外になるものである、という疑似的な存在として批判しているところがまったく同じであるのです。
共同幻想である、というのは、人間のひとりひとりの脳の「観念の世界」に問題があれば、その反映として国家の規範が人間を、「逆立ちした共同幻想」として法的に縛るのあでる、という認識がないのです。
これは「吉本隆明」が「共同幻想論」(角川ソフィア文庫)で説明していることを根拠に舌理解です。
同じことは「ハンナ・アーレント」も「人間の条件」(ちくまが学芸文庫)で説明しています。
●「成田悠輔」は、「中国の共産党」の「独裁のためのマルクス理解」の「左翼・全体主義」と同じことを同義反復で言っています。
「左翼・全体主義」の代わりに、「AI」を独占した国際金融勢力が「人間の脳の空間意識」の支配、イコール「民主主義」の破壊、イコール「人間をひとり残らず消滅させる」、すなわち「全体主義」をおこなうという理論の展開になります。
●続きます。 |
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